被災住宅どう直す?住人を悩ます再建問題 能登地震5カ月、ボランティア建築士の各戸訪問相談に記者が同行
▽ボランティアと仕事の線引きに苦悩 能登で活動を始めて5カ月以上がたち、支援の局面は少しずつ変わりつつある。今後は住人と工務店や行政の窓口、専門業者をつなぐ役割がさらに求められるようになると、プロンティアネットの建築士たちは考えている。 ただ、初期段階の相談も依然多く、被災者の状況によって必要な支援の幅は広がっている。「1軒の相談に集中しすぎるとかかりきりになり、1人1、2軒で手が回らなくなる。ボランティアとしてやっているのに仕事としてやっているようになり、境目が難しい」(岡さん)との悩みは深い。 活動に参加するメンバーも増えており、スケジュールの調整や経費などの事務作業が増えているのも課題だ。山本さんは「一度に大人数に対応できる行政相談と役割を分担しながら、活動を続けていきたい」と語った。