【日経平均株価考察】米半導体株安、急速な円高傾向を受けて日本株は軟調
主要な移動平均線を割り込み下落
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、200日移動平均線を回復していることから、さらに上昇が続くかどうかが注目されるところでした。実際には、週初から75日線を回復し、反発が期待されたものの、その後は上昇が続きません。逆に4日(水)には窓をあけて下落して寄り付くとさらに大きな陰線となり、その後も下落が続きました。 今後はどのような展開になるでしょうか。チャートの形はよくありません。先週の急落で、25日線、75日線、200日線と、主要な移動平均線をすべて割り込んでしまいました。懸念されるのは、下方向には目立った節がないことです。ここからするすると下落する可能性があります。下値メドとしては、8月上旬に付けた、3万1000円台まで視野に入ってきました。 今週、心理的節目となる3万6000円を割り込むようであれば、様子を見たほうがいいでしょう。挽回するためにはまずは25日線を回復したいところ、その後、その上にある200日線、75日線を目指していきます。
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃