広島・斉藤 九里の穴埋める 大瀬良と2年連続で自主トレへ フォームの技術&体重管理「学びたい」
3年目の覚悟じゃ!広島の斉藤優汰投手(20)が26日、来季のプロ初登板と、その先に見据える先発ローテ入りへの強い決意を語った。来年1月には2年連続で大瀬良大地投手(33)に弟子入りしてエースの野球論を吸収する。今オフは投球フォームの再現性の向上、体重増に重点を置き、才能の本格開花への足場固めを進める。 ゆっくりと大切に育てられているつぼみはいつ芽吹く-。来年で高卒3年目を迎える22年度ドラフト1位の斉藤は自身の現在地を見つめて先を見た。「来年はもう3年目なので。まだ1軍登板がありませんし、初登板と言わずにローテ争いに食い込めるように。ずっと1軍にいれるようにやっていきたい」。一気に満開級のフル回転でチームに貢献していく心意気を示した。 花を咲かせるために先輩の手助けを求めていく。1月に大瀬良と2年連続で自主トレを行う予定。「いい時と悪い時の波が大きく、同じような出力を出せるようなフォームではない」と自己分析する斉藤は「もう少し安定して球速を出せそうな気が自分の中でしていて。フォームの技術的な部分を学びたい」と意欲を見せた。 さらに今季の反省として「体重が落ちやすい」点を挙げた。体脂肪率は元々少なく7~8%で登板後には体重が3~4キロ落ちていることもあり、「ボールに力が伝わらないような感じ」に陥ることがあったという。自身と同じ公称94キロの大瀬良に体重をキープしたり、増やす方法を聞き、安定したパフォーマンス発揮につなげていく考えだ。 開花の予感は漂っている。2年目の今季は夏場の右肩コンディション不良の影響もあって、ウエスタンでは7試合の登板にとどまったものの、秋のフェニックスリーグでアピール。10月20日のロッテ戦(天福)では最速149キロをマークする7回5安打1失点の好投で成長の証しを示した。 11月の秋季キャンプでも1日で170球以上を投げ込むなど、精力的に汗を流し、「秋はそれなりに自分に優位なカウントをつくって投げられた。あんな感じでいければ自然と球数も減るし、バッターも焦ってくれる。そういうところを目指したい」と手応えをにじませる。 チームに目を向ければ今季23試合に先発した九里がFA移籍で抜け、先発ローテが1枠空いた。「チャンスだと思いますし、その枠に食い込んでいけるようにしっかりやっていかないとなと思ってます」。目の色を変える有望株が充実の冬を過ごし、1軍への花道を突き進む。