甲府・蓬沢公民館で「地域食堂」 福祉の枠を超え包括的な交流の場づくりに
「縁の下の力持ち」(甲府市蓬沢1)が11月16日、蓬沢公民館(蓬沢1)で「地域食堂~縁~」を開催した。(甲府経済新聞) 【写真】甲府・蓬沢公民館で「地域食堂」 福祉の枠を超え包括的な交流の場づくりに 「子どもからお年寄りまで、年齢、障害、国籍、性別に関係なく、誰だれもが生き生きと過ごせる社会の実現」を目指す同社は2019年に創業。地域サロン「蓬沢いきいきサロン」の運営、マッチングサイト「チャレサポ」などの介護シェアコミュニティーの運営、介護業務改善コンサルティング、イベント企画・提供、出張体操教室やお悩み相談、健康関連の教室やイベントなど「シニア向けのサービス」、学習関連の教室やイベントなど「子ども向けサービス」、多世代・多地域交流イベントの企画など「全世代向けサービス」を行う。 当日は、食事作りをした後に参加者全員で食事。午後はボードゲームやパン作りを行った。「蓬沢いきいきサロン」のメンバーや山梨学院短期大学の学生、親子連れなど40人ほどが集まった。開催は今回で3回目。 学院短大保育科1年の女子学生は「大学のボランティア掲示板を見て初めて参加したが、実際に子どもと関わる機会がなかったので勉強になった。楽しかった」と振り返る。 代表の猪狩裕太さんは「この取り組みを通じて、従来の福祉の枠を超えた、より包括的で楽しい交流の場を広げていくことを目指している。高齢者にとっては生きがいづくりに、学生にとっては高齢者との関わりができる場になる。楽しみながら学ぶ環境をつくることで介護がネガティブなものではないと感じてもらえれば。選択しながら体験し、偏見や差別をなくしたい。世代間の壁を取り払い、社会全体でのつながりと相互理解を深めていければ、全世代に向けての課題解決につながるのでは」と期待を込める。
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