「高配当利回り銘柄」が長期保有に適している4つの理由
配当の過去の推移や将来予想には、その会社の業績の安定性や将来性、株主還元の姿勢が凝縮されている(イメージ写真:jessie/PIXTA)
8月から9月上旬の大暴落で慌てて損切りをしてしまったという個人投資家が多いのではないでしょうか。新NISA(少額投資非課税制度)開始で高まった「貯蓄から投資へ」の機運に冷や水を浴びせられた格好です。しかし、元経済誌編集長でフリージャーナリストの川島睦保さんはこんなときこそ株式投資の原点に立ち返り、「トップ企業で予想配当利回りが高い銘柄を長期保有する」シンプルな投資手法を推奨しています。そこで会社四季報オンラインでは、短期集中連載として「無理なく儲ける高配当株投資」を4回に分けて配信。第2回は、配当金こそが個人投資家と長期投資を結びつける役割を持つことについて解説します。本欄の終わりには川島さんの推奨銘柄も紹介します。第1回: 株価急落でも冷静でいられるための「決めごと」とは何か 個人投資家の投資手法はシンプルなほうがよい。証券会社のディーラーや機関投資家のファンドマネジャーのようなプロのマネをする必要はない。 プロの運用担当者は、顧客のために四半期、半年、1年ごとに高い運用成績を上げなければならない。彼らの投資手法は短期決戦型だ。しかも運用担当者は1人当たり数十億~数百億円の資金を任されている。決められた期間で確実に値上がりしそうな銘柄を「数多く」探し出して、効率よく利益をあげなければならない。 しかし、狙った銘柄がすべて想定どおり値上がりするとは限らない。だから彼らは、膨大なヒト、モノ、カネを投じて、企業規模の大小を問わず値上がりしそうな銘柄を数多く探し出そうとする。
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川島 睦保