岸田総理が総裁選不出馬 静岡県内の反応は?
● 岸田総理: 「お盆が明ければ、いよいよ秋の総裁選挙に向けた動きが本格化することになります。今回の総裁選挙では、自民党が変わる姿、新生自民党を国民の前にしっかりと示すことが必要です。そのためには、透明で開かれた選挙、そして、何よりも自由闊達な論戦が重要です。その際、自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は、私が身を引くことであります。私は来たる総裁選に出馬いたしません。総裁選を通じて選ばれた新たなリーダーを一兵卒として支えていくことに徹してまいります」 2021年9月、「聞く力」を打ち出して、自民党総裁に選ばれた岸田総理。翌10月、第100代総理大臣に就任しました。14日までの在任期間は1046日と、戦後8番目の長さです。 自民党の派閥による政治資金パーティーの裏金問題をめぐっては、派閥の解消や関係した議員の処分を進め、政治資金規正法の改正に取り組んできましたが、支持率は低迷が続いていました。 ● 岸田総理: 「国民の信頼があってこその政治であり、政治改革を前に進めるとの強い思いを持って、国民の方を向いて重い決断をさせていただきました。残されたのは自民党トップとしての責任です. 私が身を引くことでけじめをつけ、総裁選に向かっていきたいと考えています」 電撃的な退任表明に、静岡の街からは…。 ●70代: 「さっきニュースで見たんですけど、びっくりしました。いろいろな問題が最近すごくありましたから。新しい方がどなたになるか分かりませんけど、再出発するのがいいかなと思いました」 ●10代: 「ネットとかYouTubeとか見ていても、ちょっと批判的・否定的な意見は見ていて目立つ部分があったので、不出馬は妥当という言い方はおかしいですけど、そうなっちゃうんだなって」 ●20代: 「いろんな批判もあると思うので、大変だったのかなと思います。今後がどうなっていくのか、ちょっと不安になりますね」 自民党県連の井林(いばやし)会長も報道陣の取材に応じました。 ●自民党静岡県連 井林辰憲会長 「びっくりしました。正直言って、びっくりしました。社会経済を一つずつ前に進めていったということでは、私は評価をしていいと思っておりますが、やはり政治は国民の皆様からの信頼が何よりも大事でありまして、残念ながらその点において、特にこの1年間、著しく国民の信頼を失ったということは事実だと思っています。政治と金の問題をきちっと総括できる総裁選になってもらいたいと思っています」 一方、国民民主党静岡県連の田中会長は。 ●国民民主党県連 田中健会長: 「岸田さんも次の出馬をするという話を聞いていた中だったので大変びっくりしたと同時についにやめるのかといった思いをしたのが本音。顔を変えたからといって中身が変わったわけでもないですし何もこの間政治資金について議論が進んでいませんので。自分が辞めれば自分が変われば自民党が変わるというのはとても値しない」 鈴木県知事も県庁で取材に応じました。 ●静岡県 鈴木知事: 「自分が身を引いて新たなリーダーを立てることによって、自民党の刷新の第一歩にするという重い決断をされたのではないかなというふうに推察いたします。岸田総理もリニア問題には大変関心を持っていただいておりましたし、直近では富士山の問題についても国有地の利活用のことを含めて前向きな発言をしていただいたので、ぜひ県政の発展に貢献してくるような取り組みについても、次のリーダーの方には期待をしたいと思います」