ブレイクスルーな新鋭:東京カランコロン「ホールでいいライブを。最終的には武道館」
東京カランコロンが目指すところは?
──7月にリリースしたニューシングル『笑うドッペルゲンガー』についてお聞きします。どんなコンセプトでいこうと? どんなところを聴いてほしいですか? いちろー 5月にせんせいがメインで歌うすごくポップな『恋のマシンガン』をリリースしたので、逆に今回はロックな男らしいシングルにしたいと思って。僕はロックが好きなので好きな(レディオヘッドの)カヴァー曲を入れたりとか。いい音楽という意味では同じだけど、ロック、ポップスという意味では180度振り切れてます。『恋のマシンガン』は蔦谷好位置氏のプロデュースだったので、シンセとか鍵盤っぽくてエレクトロポップな打ち込みな感じでしたが、『笑うドッペルゲンガー』はギタリストの(木村カエラや南波志保など数々の楽曲提供・プロデュースを手掛ける)AxSxE(NATSUMEN)氏がプロデュースしてくださったので、バンドらしい、演奏している姿が見えるような音源になったかなと。 せんせい 『恋のマシンガン』のときは、私の色や言葉を前面に出した曲やったので、次はいちろーさんの感情や言葉を前面に出したシングルにしたかった。男の子4人を前に出す感じに。でも4人だけやったら、カッコいいロックな曲って感じやけど、私が入ることによって鋭い言葉や攻撃的なところにふざけてる感じを出したいなあって。東京カランコロンぽさ、ゆがんだ感じが出せたらいいなあと思って。カップリングの『HentekoPop is dead』はいつもメインで使っている音色で演奏した感じです。 ──東京カランコロンが目指すところは? いちろー ずっと思っているのは、ホールでいいライブができるようにって。小さいライブハウスから始めて、インディーズの頃からずっとライブハウスでやってきたので、席のあるホールでワンマンライブをちゃんと見せられるようなスケール感の大きいバンドになりたいですね。ホールとライブハウスでは、熱の伝わる感じがぜんぜん違う。ライブハウスは一塊にしてドーンと出せば、ダイレクトに熱気がだまになって伝わっていくけど、ホールは勢いだけではダメというか、歌や音をどの席にもまんべんなく届けないと伝わらないから。 せんせい ホールもライブハウスもどっちもないものねだりやないけど、興味があって。ずっとライブハウスで、そういう場所でやってきたから、ホールでやってみたい、どんなんか感じてみたい、挑戦してみたいって気持ちが強いです。 いちろー 最終的には「武道館」かなと。やっぱりあこがれます。 いちろー&せんせい がんばります!