ブレイクスルーな新鋭:東京カランコロン「ホールでいいライブを。最終的には武道館」
バンド結成のきっかけ、いちろーが声かけ
──MEET~で初めて「東京カランコロン」を観るって人もいるかもしれないので、バンドのきっかけを教えていただけますか。 いちろー 最初は僕がメンバーを集めて。24、25歳の頃に大学のときのサークルの友達にバンドやろうよって声をかけたのがきっかけです。でも仕事をしていた人もいたりしたので、最初は趣味な感じで。僕はシンガーソングライターをやっていたことがあって、同じようにピアノの弾き語りでシンガーソングライターをやっていたせんせいと知り合って、バンドをやるときにキーボードがいなかったので、せんせいにサポートをお願いして、それで5人集まったのがスタートです。 最初は僕だけが歌っていて、みんながコーラス的なバンドだったんですけど、せんせいが歌う曲を作ったらライブや聴いた人の反応がよくて、それから、せんせいと僕のツインボーカルに。せんせいも歌詞やメロディーを書くようになって、メジャーデビューするかしないかの頃には、僕とせんせいの曲が半々くらいになりました。ソロだとできなかったメジャーデビューがツインボーカルになってできた。奇妙な縁だなあって。 せんせい いちろーさんとギターのおいたんは前から友達やって、鍵盤がいないから弾いてほしいて言われて、初めは手伝うくらいの気持ちで加わったんです。前に出て歌いたいとかなくて、バンドの中の彩りになればいいかなくらいのテンションで、連れてきてもらったって感覚で。 でも、やっているうちにだんだん本気になってバンドとしてちゃんとやりたいって思うようになってきて、それで自分が歌う曲を作ってもらったとき、もう後戻りはできないなって。お手伝いっていうんやなく東京カランコロンのせんせいとして存在したい、東京カランコロンとして頑張らなあかんなと。今は歌詞も書きたい、歌も自分の言葉で伝えたいって。
「東京カランコロン」って名前の意味は?
──「カランコロン」って響き、いいですね。「東京カランコロン」って名前の意味は? いちろー 「カランコロン京都」って雑貨屋さん、知ってます? 僕、そのお店がすごく好きで、いいなって、そこからです。集まったときのメンバーが、僕が大分で、せんせいは大阪……みたいに東京以外の出身、そんなみんなが東京で集まって、出会ってみたいな。それで冠に「東京」ってつけたんです。そうしたら、ライブでバッグを持っていたりしたんですが、「カランコロン京都」の社長がライブを観にきてくれて、実際にコラボ商品(手ぬぐい)もできたりしたんです。 ──バンドとしての東京カランコロン、どのあたりを観たり聴いてほしいですか? いちろー 一つ一つ楽器の音色も聴いてほしい。一つ一つのフレーズに主張があり、それらが集まって、ポップス、ロックとして成立している。コーラスも単なるコーラスではなく、もう一人のボーカルで。個性的な一つ一つが楽曲(普遍的な歌詞やメロディー)としてまとまっているというところも聴いてほしい。 せんせい 音源やCDだけ聴くと、かわいらしいとか、おしゃれなイメージを持たれるみたいで、それで初めてライブに来た人はみんな、“こんなに激しかったの?”って驚く。いちろーさんやおいたんはすごいアグレッシブやから(笑)ライブは視覚的にも楽しめる場で、音だけよりも、テンションとか気持ちとか、意外とロックなんやなとか、ダイレクトに伝わるから。 どういう表情で言葉を言っているのか、どういう気持ちでこの音を鳴らしてるのかとか。ライブを観てさらに好きになったり、ライブから帰って聴いてみたら、印象が変わったりとか。CDや音源はもちろん聴いてほしいけど、バンドの魅力がわかるから、直接、会いにも来てほしいです。