アートアニメの草分け、久里洋二さん死去…「24時間テレビ」ロゴや読売新聞夕刊で漫画連載
日本のアートアニメーション作家の草分けとして活躍した久里洋二(くり・ようじ、本名・栗原英夫=くりはら・ひでお)さんが、11月24日に老衰で亡くなっていたことが分かった。96歳だった。15日に公式ホームページで発表された。告別式は近親者で済ませた。 【写真】中山美穂さん、小倉智昭さん…今年亡くなられた方々
福井県生まれ。漫画家の横山泰三らに師事。ナンセンス漫画を手がける一方、1960年に柳原良平、真鍋博と「アニメーション三人の会」を結成し、先駆的なアニメ作品を制作した。62年制作の「人間動物園」は、ベネチア映画祭青銅賞などに選ばれ、国際的にも高く評価された。また、NHK「みんなのうた」や日本テレビ「11PM」などテレビを通して作品を発表し、同局「24時間テレビ」のロゴも手がけた。日本アニメーション協会の設立にも尽力した。
読売新聞夕刊で58~60年に「立ち見席」と題する1コマ漫画を連載した。2006年、東京国際アニメフェア特別功労賞。11年、旭日小綬章。