山本舞香が生意気なのに炎上しない意外な理由 「アナザースカイ」新MCに就任
サービス精神の無さが生む炎上リスクヘッジ ポジショントークをしない山本さんの強さ
山本さんは「うそをつかない」ことを信条とし、最善だと信じているのだろう。だから好き嫌いがすぐ顔に出るし、ちょっとしたことでも受け流すことができない。「かわいい~」とか「おいしい~」とか、「ブランチ」で乱発されるワードにいちいち抵抗する。 おそらく、場を円滑に回したり和ませたりするためのフォローや受け答えをする人を、「こびている」「うそつき」と嫌悪しているのではないか。確執がうわさされた女性ゲストと別のバラエティー番組に出た時も、山本さんを「小悪魔っぽい」と褒めた相手にカチンときたのか「そっちもスタッフに抱きついたりしてますよね」と吐き捨て、場を騒然とさせていた。宣伝で出演したからには、内情はどうあれ表面上は仲良く。そういう「お約束」を守った相手に対し、「いい子ぶってんじゃねえよ」と言わんばかりに切り返されては相手のメンツは丸つぶれだ。自分の信念を曲げないことは山本さんの魅力の一つだが、大人げないと言われても仕方ないだろう。 ただ、ポジショントークを「こび」と嫌う山本さんだが、それはそれで良いこともある。それは、余計な炎上の種をまかないということだ。 女性タレントの炎上で最も多いのは、要らぬことを言う、という舌禍事件である。それはある種のポジショントークから生まれることも多い。「無邪気な美少女として」「おバカタレントとして」「サバサバ系ご意見番として」……広瀬すずさんの「なんで照明さんになろうと思ったんだろう」、フワちゃんの「死んでくださーい」、和田アキ子さんの「トドみたいでかわいい」は、自分のキャラ通りのコメントを口にするという、リップサービスと言えなくもない。視聴者はともかく、隣にいるタレントたちが笑ってくれることを意識した発言だ。しかしそのサービス精神が、大きな炎上につながった。 でも山本さんに、その手の行動は見られない。むしろその場で求められるコメントを、絶対に言ってやるものかという反抗心のほうが強く出ている。ポジショントークに乗らないというサービス精神の無さは、視聴者の反感を呼ぶ一方で、失言リスクを下げるという大きなメリットを番組にもたらしているように思うのである。