兵庫県の西宮神社で行われる、福男を目指して参道を全力疾走することでおなじみの「福男選び」。同様の神事が10日、岐阜県中津川市の神社で初めて行われます。 　本殿を目指し、参道を駆ける群衆。兵庫県西宮市にある「西宮神社」で毎年1月に行われる「福男選び」です。 　参拝一番乗りを果たした人を「福男」と呼び、世の中の幸福を願う代表者として認定するという神事です。 　そんな「福男選び」が今年、岐阜県中津川市にある西宮神社の分社「中津川西宮神社」で初開催されることになったんです。 「今年創建130年の節目で、たくさんの人が気持ちを合わせてくれてコロナが明けて沈んだ雰囲気を一掃して発展させていきたいという願いから今回の開催になった」(中津川西宮神社　馬島伸治　宮司) 　コースは安全面を考え、公道を規制した上で、中津川西宮神社の入り口までの400ｍを走ることになっています。

地元の商店街では準備が進む

中津川西宮神社

　初めて開催される神事に期待を寄せる市内の商店街では、合わせて行われる祭り「十日市」の準備に追われていました。 　 　中津川西宮神社で奉納されている七福神の像を商店街へ。 　呉服店ではーー 「明日『十日市』に出すちょっとした小物をワゴンでセールする」(鳳裳苑おぐり　小栗庚太郎　専務) 　 　祭りに合わせてセールを行うため、品出しをしていました。 「時代とともに人の楽しみ方、娯楽も変わってくると思うんですけど、新しいことがあると十日市に来てなかった人も行ってみようかなと思ったり、お祭りはわくわくするのが大事」(小栗　専務) 　 　福男選びの神事は、いよいよ10日午前4時に始まります。