杉山愛監督、大坂なおみ招集は現役時代の繋がりいかした交渉 カザフスタンは“エース”ルバキナが不在<女子テニス>
ビリー・ジーン・キング・カップ by Gainbridge
4月12日と13日に開催される女子テニスの国別対抗戦 ビリー・ジーン・キング・カップ by ゲインブリッジ(日本/東京、ハード)ファイナル予選「日本vsカザフスタン」に向けた日本代表が14日に発表され、世界ランク287位の大坂なおみらが選出された。監督の杉山愛は1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)から交渉を行ったと明かした。 有明コロシアムで行われる今回のファイナル予選。勝利したチームは今年11月のファイナルへの出場権を獲得できるが、負ければ同じタイミングで開催されるプレーオフに回ることとなる。 試合は4月12日にシングルス2試合、4月13日にシングルス2試合とダブルス1試合で決着がつけられる(※ルールにより第2日は、試合数ならびに試合形式が変更となる場合もある)。 14日、都内で会見を開いた監督の杉山は大坂のほかに、日比野菜緒、本玉真唯、柴原瑛菜、青山修子の計5名を選出した。 「ランキングが年間を戦っているなかで表れている数字ですので、いつも上の選手からお声をかけさせて頂いて、今回はベストメンバーが応えてくれたと思います。力を付けてきている選手、日比野選手も100位以内に戻ってきてくれていて最近も好調ですし、本玉選手ももう少しで100位に入る。大坂選手も出産からツアーに戻ってくれていて、BJKカップに出たいという意志を表してくれたのでうれしい限りです」 「ダブルスに関しては、柴原選手は最近シングルスにもトライをしているのですが、インディアンウェルズでのダブルスの活躍もありますし、青山柴原のペアは長年組んできて今は組んでいないものの、チームとしては最高のチームだと思います。いずれにしても、シングルスダブルスともにベストなかたちで今回臨めるのはうれしく思います」 また、大坂の代表招集に関しては1月の全豪オープンからコーチのウィム・フィセッテともミーティングを重ねたと明かした。フィセッテは以前元世界ランク1位のK・クレイステルス(ベルギー)のコーチを務めており、クレイステルス杉山は2003年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)やウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)でダブルス優勝を経験しているなど、現役時代の繋がりが大坂とのスムーズなやり取りにいかされている。 「久しぶりにツアーに戻ってきてくれて、私も全豪オープンのメルボルンの会場で大坂選手とチームなおみにコンタクトを取りました。そのなかでコーチのウィムとは何回かミーティングすることができて、そして何より大坂選手が出たい意志を示してくれていました。本当にスムーズに交渉もできました。ランキングはまだ戻り切っていないですが、WTAの大会でも成績を残していますし、実力を証明していると思うので、早い段階で声をかけさせて頂きました」 大坂が国別対抗戦の代表に出場するのは2020年2月のビリー・ジーン・キング・カップの前身であるフェドカップスペイン戦以来 約4年2ヵ月ぶりとなる。 【日本代表メンバー】 日比野菜緒(単80位) 本玉真唯(単120位) 大坂なおみ(単287位) 柴原瑛菜(複21位) 青山修子(複19位) 監督:杉山愛 【カザフスタン代表メンバー】 Y・プチンセワ(カザフスタン)(単79位) Z・クランバイェバ(カザフスタン)(単495位) A・サガンディコヴァ(カザフスタン)(単806位) A・ダニリナ(カザフスタン)(単935位) Z・ディアス(カザフスタン)(ランク無し) 監督:ユリ―・シュキン ※2024/03/17 10:30 本文中の誤記を修正しました