中村橋之助が映画初主演、作曲家・中山晋平の生涯描く「シンペイ~歌こそすべて」公開
「ゴンドラの唄」「東京行進曲」「シャボン玉」といった約2000曲もの童謡、歌謡曲、音頭、民謡を生み出した作曲家・中山晋平。その生涯を描いた映画「シンペイ~歌こそすべて」が、2025年1月10日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかで公開される。歌舞伎俳優・中村橋之助が映画初出演にして初主演を務めた。 本作で橋之助は、晋平の18歳から亡くなる65歳までを演じている。また、晋平が自分の音楽の理解者と知り結婚を決める敏子に志田未来、「東京行進曲」「東京音頭」の作詞家・西條八十に渡辺大、劇団芸術座の俳優・沢田正二郎に染谷俊之、「シャボン玉」などの作詞者で“童謡界の三大詩人”の1人・野口雨情に三浦貴大が扮する。そのほか中越典子、吉本実憂、高橋由美子、酒井美紀、真由子、土屋貴子、辰巳琢郎、尾美としのり、川崎麻世、林与一、緒形直人がキャストに名を連ねた。 本作の音楽を担当したのは、北野武の監督作「その男、凶暴につき」などで知られる久米大作。劇中に登場する中山晋平の全12曲はすべて新規録音され、吉本や真由子の歌唱パートもある。エンディングテーマ「ゴンドラの唄」は上條恒彦が約11年ぶりにレコーディングを行った。監督は「ハチ公物語」「遠き落日」「ひめゆりの塔」の神山征二郎が務め、脚本は「クライマーズ・ハイ」「孤高のメス」「凪待ち」「碁盤斬り」の加藤正人が執筆。劇中のナレーションは岸本加世子が担当する。 橋之助は「時代は変われど必ず皆さんが一度は耳にした事のある多くの楽曲を世に出された中山晋平さんの65年の生涯を私1人で演じさせていただいております」と述べ、「神山監督の想いを名だたる共演者の皆様と共に形にしました。手前味噌な言い方ですが、とても良い作品ができあがりました!」と手応えをのぞかせる。神山は「幾つもの歌と沢山の愛に溢れた多くの人に喜んでもらえる映画が出来ました」とコメントした。 なお「シンペイ~歌こそすべて」は、中山晋平ゆかりの地・長野で2024年11月22日に先行公開される。 ※川崎麻世の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記 ■ 中村橋之助 コメント 映画初出演、初主演という機会をいただきました。時代は変われど必ず皆さんが一度は耳にした事のある多くの楽曲を世に出された中山晋平さんの65年の生涯を私1人で演じさせていただいております。神山監督の想いを名だたる共演者の皆様と共に形にしました。手前味噌な言い方ですが、とても良い作品ができあがりました! 幼少期から亡くなられるまで描かれるこの作品。皆さんおひとりおひとりの“今”と晋平さんの"その時"を重ねて映画館で感じながらご覧になっていただきたいと願っております! ひとりでも多くの方に映画館の座席でその空気の中で感じていただけたら嬉しいです! 私と皆様が映画館で会えるのはこれが初めてです! 普段劇場でお会いしている皆様にも是非、映画館でお会いしたいと思います! 映画館でお待ちしております! ■ 神山征二郎 コメント 若い頃から歌が好きで、歌手になろうかと思った時期もあり、僕も岐阜の田舎育ちだから、中山晋平にはシンパシーを感じて昔から興味がありました。大学の後輩にあたる新田プロデューサーから「中山晋平の映画をやりませんか」と言われた時はふたつ返事で「やろう!」と答えました。 撮影を終えて、これほど多くの人から「早く観たい、早く観たい!」と言われるのは、「ハチ公物語」以来で、何か大きな手応えと期待を感じています。 幾つもの歌と沢山の愛に溢れた多くの人に喜んでもらえる映画が出来ました。 (c)「シンペイ」製作委員会2024