50km逃げたバルデがオープニングウィン! 初のマイヨ・ジョーヌ着用|ツール・ド・フランス
最大9人の逃げが先行 アップダウンの繰り返しに有力選手が脱落
大きな盛り上がりの中、現地時間正午にレーススタート。フィレンツェの歴史をたどるパレード走行を経てリアルスタートが切られると、早速10人以上がアタック。この中には、後に大きな勝利を挙げるバルデも含まれていた。 ただ、すぐには逃げが決まることはなく、アタックとキャッチの繰り返し。状況が変わったのは17km地点。ファンデンブルーク、マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス、スロベニア)、ヴァランタン・マドゥアス(グルパマ・エフデジ、フランス)、ヨン・イサギレ(コフィディス、スペイン)、クレモン・シャンプッサン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)、サンディ・デュジャルダン(トタルエネルジー、フランス)、マッテオ・ヴェルシェ(トタルエネルジー、フランス)の7人が抜け出すことに成功。先頭グループを形成した。 メイン集団はその後も慌ただしい状況が続いていたが、ライアン・ギボンズ(リドル・トレック、南アフリカ)とヨナス・アブラハムセン(ウノエックスモビリティ、ノルウェー)の追走までを容認して、いったん落ち着きを見せる。この間、大会3連覇を目指すヨナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)がバイクを交換している。 この日は猛烈な暑さとなり、スタートして1時間を過ぎたあたりから集団のペースに苦しむ選手の姿が見られるようになる。大会記録となるステージ通算35勝目を目指すマーク・カヴェンディッシュ(アスタナ・カザクスタン チーム、イギリス)がたびたび水を浴びるシーンが見られ、やがて集団から脱落。すぐさまアシスト4人が下がってペースメイクを開始。カヴェンディッシュは嘔吐する様子も見せ、体調の不安もうかがわせる。 タイム差が5分以上まで開いたところで、集団ではEFエデュケーション・イージーポストがペースメイク。徐々に先頭グループとの差を縮めつつ、レースの流れを構築する。一方、先頭では山岳ポイントをかけた争いが本格化。追走から合流したアブラハムセンと、イサギレとが盛んに競い合い。着実にポイントを重ねていく。 この流れのまま、86。6km地点に設けられた中間スプリントポイントに到達。ここはデュジャルダンがアブラハムセンとのスプリントを制して1位通過。しばらく置いてメイン集団もやってきて、こちらはポイント賞のマイヨ・ヴェール2連覇を目指すヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)が先着し、全体9位通過としている。 レース半ばを過ぎ、4つ目の上りとなった2級山岳コート・ド・バルボットでは今大会の注目選手が次々と脱落。個人総合上位入りが期待されていたダヴィド・ゴデュ(グルパマ・エフデジ、フランス)が遅れたほか、マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)も後方へ。メイン集団が一時的に40人ほどまで絞られ、ゴデュやマチューは最終的にグルペットでフィニッシュに達することとなる。