マイク・タイソン（ロイター）

　ボクシングの元世界ヘビー級王者マイク・タイソン（57＝米国）の19年ぶり復帰戦が11月15日に延期された。 　タイソンはユーチューバーのジェイク・ポール（27＝同）のエキシビションマッチでリング復帰することになり、当初は7月にテキサス州アーリントンのAT＆Tスタジアムで開催される予定だった。しかし、タイソンは移動中の機内で潰瘍が再発。救急隊員が出動する騒動となり、医師からしばらくの間、安静を求められたことで延期が発表されていた。 　タイソンの復帰戦をめぐっては、30日に58歳になることから中止を求める声が多く寄せられていた。それでもテキサス州のライセンス規制局は脳波や心電図などの検査を受けることを条件に試合を承認。これにUFCのダナ・ホワイト代表は「みなさんはどう思いますか？」と懸念を示し、UFCのスター、コナー・マクレガー（アイルランド）も「理解できない」と語っていた。 　潰瘍の再発が明らかになった際には、ボクシングの元WBA世界フェザー級王者バリー・マクギガン氏がイベントの主催者に向けて「本当に愚かで無責任」と非難した。 　タイソンは今回の試合で約20億円のファイトマネーを手にすると伝えられているが、試合までに反発の声は高まりそうだ。