2024年版 これが現代ファミリーカーだ! 快適な中型SUV 10選 世界で支持される万能車
8. アウディQ5
長所:優れたエンジン、スマートなインテリア 短所:スタイリングは普遍的、鈍重なハンドリング、多すぎるオプション アウディQ5のようなオールラウンダーは、欠点を挙げるのが難しい。やや無機質なハンドリングが走りの魅力を削いでしまっているが、多くの販売地域でアウディのベストセラーとなっていることから、人気を妨げることはなさそうだ。 高価ではあるが、実用性は高く、優れた乗り心地と質感を誇る。もう少しスタイルを重視したいという人向けに、クーペスタイルのQ5スポーツバックも用意されている。 2020年の改良では広範囲にわたって変更が加えられており、マイルドハイブリッドや新しいインフォテインメント・システムが導入されたほか、フロントグリルのデザインも刷新された。 売れ筋の「40 TDI」は、快適性、力強さ、運転しやすさを兼ね備えている。2.0Lガソリン「45 TFSI」もパンチの効いたモデルだ。4気筒以上を求めるなら、V6ディーゼルのSQ5のみとなる。 PHEV仕様の「50 TFSIe」は、2.0L 4気筒ターボガソリンと電気モーターで最高出力300ps弱を発生し、特にスムーズな走りを見せる。しかし、電気航続距離は63km程度と、最新のPHEVと比較すると寂しいものがある。
9. セアト・タラッコ
長所:スマートなスタイリング、経済的、優れたインフォテインメント・システム 短所:窮屈な3列目シート、電動モデルがない フォルクスワーゲン・グループ傘下のセアトが販売するタラッコは、スペインの自動車メーカーらしい情熱的な走りとデザインを特徴としている。前述のスコダ・コディアックとは多くのコンポーネントを共通化しているが、タラッコは全車7人乗りとなる。 走りの切れ味がよく、機敏に感じられるが、このシャープなハンドリングはボディロールと快適性を犠牲にしているようだ。本来なら、この類のSUVでは洗練性をもっと重視するべきだろう。とはいえ、不快に感じる場面は多くないし、これまで実用性のために運転の楽しさを犠牲にしてきたドライバーにとっては、むしろ歓迎されることだろう。 ファミリーカーにしばしば求められる、静かで効率的な電動パワートレインが存在しないのは残念だ。しかし、インテリアの質感は高く、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンも非常に洗練され、燃費も悪くない。価格設定も競争力のあるものだ。