三浦友和「品行方正なイメージの私になぜ?」意外なオファーがじつは楽しみ
「見透かされている?」意外なオファーに驚くも、じつは楽しみ
では、さまざまな役を演じてきて、あえてこれからやってみたいとすれば、それはどんな役柄なのだろう。 「オファーがきて初めて成立する仕事ですので、これをやってみたいっていうのはないですが、意外なオファーがくるとうれしいです。インクレディブルの前作の話があったときも、『なぜ声優経験がほとんどないのにオファーがくるの?』と思いました。でも、声優は難しくてできないと思っていたけれど、話がきたならやってみようって思ったんです。そのように、節目、節目でいろいろな監督やプロデューサーと出会って、人に変わらされているんですよね。自分で変わるわけじゃなく。そういう職業です」 じつはこれまでも、新しい役柄へのチャレンジの連続だったようだ。 「え、そんな役を?って思うこともありますよ。品行方正なイメージで生きてきたのに、『なんでヤクザなの?』とか。あるいは、どうしようもないオヤジの役とか。実はオファーする側が、『こいつにはきっとそういう面があるに違いない』なんて思っていたりする。それを見透かされちゃうんですよ。だから連絡がきたときは、『ああ、そんなヤツだと思われているんだな』、と。そういう楽しさがあるんです。これからも自分が驚くようなオファーがあったらうれしいですね」 怪力パパのヒーローはもちろん、これからもあっと驚く三浦友和を見ることができそうだ。 (取材・文・撮影:志和浩司) ■「インクレディブル・ファミリー」2018年8月1日(水)全国公開 ※高田延彦の「高」の実際の表記は、「はしご高」になります。