三浦友和「品行方正なイメージの私になぜ?」意外なオファーがじつは楽しみ
夫婦仲良くいられる秘訣とは?
百恵さんとは1980年に結婚して、はや40年近く。三浦夫妻といえば、理想の夫婦としてすっかりお馴染みだが、ボブとヘレンのようにさぞかしラブラブなのでは? 夫婦仲良くいられる秘訣について聞いてみた。 「ラブラブというより、淡々としていますよ。結婚する前にはわからない、結婚してわかることっていっぱいありますよね。それが嫌な方向に働いていかなかった、それこそ愛情運がよかったっていうことですよね。いろんな面が見えてきて、うまくいかなくなって別れることだってあるわけですから。偶然、お互いが仲良くなってそれが心地よかったっていうのが40年近く続いているんでしょうね。何の努力もしていないです。だけど、なんかお互いがお互いを大切にしていると思えるんです」 自然体で、心が通い合っているということか。理想的な夫婦像にも感じられる。作品中では子どもたちの成長が見られるが、実際の生活では子どもの成長をどのように受けとめてきたのだろうか。 「子どもの成長は、たとえば子どもが自らこっちの道を選びたいんだっていう瞬間だとかに、『ああ、そうか。そんな考えを持っていたんだ』と感じることはありました。自分もそうでしたが、子ども、とくに男はだいたい親にはいちいち細かいことは話さないですよね。大学生も後半になって『俳優やりたいんだけど』『音楽やりたいんだけど』と聞いたときに、ああそんな考えでいたんだ、と」
その子どもたちもすでに30代、親の手を離れて久しい。長男・祐太朗は音楽活動を中心に、次男・貴大は俳優業を中心に、それぞれ活躍中だ。三浦も存分に、自身のキャリアに邁進している。ベテランの俳優として、私生活で心がけていることはどんなことだろう。 「単純に本を読むこと、映画やドラマをたくさん観ることしかないな、と。それはこの仕事をしていたら当然やらなきゃいけないこと。でも勉強のためにやるのではなく、苦に感じずにやっているので、この仕事を続けられているのかもしれません。スポーツ選手が常人では考えられないくらい訓練しているのを見て『大変ですね』と言っても意味がない。苦に感じていないんですよね、その道のプロは。だから、特別にやっている何かっていうのは、実はないんです」