イスラエルがシリアを空爆 政府軍が残した武器の破壊狙いか
ロイター通信は8日、シリアの首都ダマスカス近郊でイスラエル軍によるものとみられる空爆があったと報じた。イスラエルは、シリアのアサド政権崩壊後、シリア政府軍が残した武器が過激派組織の手に渡ることを懸念しており、事前に防ぐために攻撃を仕掛けた可能性がある。 【写真まとめ】シリア・アサド政権崩壊 反体制派が首都制圧 ロイター通信によると、イスラエルによるとみられる空爆は、シリア南部スワイダの空軍基地にも行われた。基地にはシリア軍が備蓄していたロケット弾やミサイルがあり、少なくとも6回の攻撃があったという。この他、南部ハルハラの空軍基地にも攻撃があった。 イスラエルのネタニヤフ首相は8日、占領地ゴラン高原を訪れ、「中東にとって歴史的な日だ」と述べた。アサド政権の崩壊は、シリアを支援していたイランとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラにイスラエルが打撃を与えた成果だと誇示した。【エルサレム松岡大地】