佐野海舟容疑者（写真・長田洋平/アフロスポーツ）

　サッカー男子日本代表の、主力への期待が高かった佐野海舟容疑者が、30代の女性に性的暴行を加えたとして、不同意性交容疑で警視庁に逮捕されたと報じられたのは、2024年7月17日のことだった。知人の20代男性2人も、あわせて逮捕された。 【画像あり】佐野容疑者、独クラブと契約で“ドヤ顔” 　逮捕容疑は7月14日午前4時すぎ、東京都文京区内のホテルで、30代の女性に性的暴行を加えた疑い。佐野容疑者らは、13日夜から被害女性やその友人女性と計5人で、港区六本木で食事をしていた。その後、文京区湯島のホテルに移動。14日午前2時ごろに友人女性が帰宅した後、性的暴行に及んだとみられる。 　また、犯行現場が移転した日本サッカー協会近くのホテルということもあり、サッカー協会関係者も大きなショックを受けているという。 「佐野はボランチというポジションで、相手ボールを奪う技術が高い。その能力が突出しているため、名前をもじって『回収力の海舟』と呼ばれていました。 　とくに、代表監督の森保一氏にはとても気に入られていました。まだ23歳と若く、守田英正の後継者一番手。9月に始まるW杯アジア最終予選でも、招集されるとみられていました」（スポーツ担当記者） 　一方で、佐野容疑者については、記者の間でこんな噂もささやかれていたという。 「彼は鳥取・米子北高を経て、2019年に、当時J2だったFC町田ゼルビアに入団しましたが、実力的にはJ1にスカウトされてもおかしくなかったんです。業界の人間のなかでも、実力とスカウトの結果の乖離に首をかしげる人が多かったですよ。 　ただ、彼には素行不良の噂がありました。あくまで噂で、真相はわかりませんが……。 　それに、ちょっと変わった印象もありましたね。日本代表の囲み取材、ほかの選手らは当然、朗らかな表情で話すんです。でも、佐野だけは、明るくハキハキしたところがない。逆に、暗いといった印象でした」（サッカーライター） 　ひとつだけはっきりしているのは、逮捕されたことで7月中に合流予定だった、本人も『夢だった』という独・マインツへの移籍はなくなったということ。代償はあまりに大きい。