【能登半島地震】進まない2次避難……3万人可能も「1000人」のみ 専門家「移動をためらわないで」 高齢者のリスク軽減対策は?
■「関連死」防ぐためにできること
藤井アナウンサー 「これだけ呼び掛けているのはなぜかというと、災害関連死がこの後増えてしまう可能性があるからです。災害関連死で犠牲になる方を出さないようにするために、どんなことが必要でしょうか?」 高野教授 「熊本地震でも、地震で直接亡くなった方よりも、災害関連死の方がはるかに多いです。その意味では(今回の被災地域では高齢者が多いため)災害関連死を防ぐことが次の課題になります」 「今1次避難所で避難されている方はおそらく、命からがら、揺れや津波や火災の中、命が救われたと思います。絶対に防ぐことができる災害関連死で、その救われた命を失わせることがあってはなりません」 「命を失ってもらっては、我々のような高齢者支援にあたる人たちにとっては非常に心を痛めることになります。ぜひ、命と暮らしを守るために 2 次避難所への移動を躊躇しないでいただきたいと思っています」 藤井アナウンサー 「ご高齢の方だと、自分たちを運んでくれる車や人の手助けを『申し訳ないからいいんだよ』という方もいらっしゃると思いますが、こういう時は頼ってください、という気持ちですね」 高野教授 「そこはむしろ、わがままになっていただきたい。どうぞ支援を受けていただきたい」 「一方で2次避難先で新たな自分の役割、高齢者ならではの、もともと地域で担っていた役割を果たしつつ、しばらく2次避難所で暮らしていただく、これが健康とこの先の暮らしを継続するための大事なポイントだと思っています」 (1月15日『news every.』より)