鹿島、横浜FM小池龍太を完全移籍で獲得…負傷に苦しみ「終わりを覚悟」も完全復活を誓う
鹿島アントラーズは18日、横浜F・マリノスDF小池龍太の完全移籍加入を発表した。 【写真】「三笘クリアさんだ」「メンバーやべえ」…なでしこ5人衆&三笘妻のオフショット 14年に当時JFLの山口に加入した小池は17年に柏、19年途中からベルギーのロケレンに完全移籍。20年途中に横浜FMに加入すると、22年にはJ1リーグ優勝に貢献してベストイレブンに選出された。しかし、昨年1月の右膝蓋骨脱臼以降、1年半以上にわたって右膝の負傷に苦しみ、今季はJ1リーグ7試合の出場にとどまっていた。 クラブを通じて小池は「鹿島アントラーズのファン・サポーターの皆様、初めまして小池龍太です。これまで多くの対戦をしてきましたが、2025シーズンからともに戦うことになりました。鹿島アントラーズで戦うための責任感や、エンブレムの重みをすぐに理解できるとは思っていませんが、日々真剣にサッカーと向き合うことで、深く感じていきたいと思います。そして、これまで歴史を築いてきた選手たちのように今を必死に戦うことで、新たな歴史をチーム一丸となり築いていきます。よろしくお願いします」とコメント。 また、横浜FMのクラブ公式HPを通じ、以下のようにコメントしている。 「初めに、2020年4月から5シーズンの間、たくさんの応援をしていただいたファン・サポーターの皆さま、ご支援・ご声援をいただきましたパートナー・スポンサーの皆さま、本当にありがとうございました。 今年をもってF・マリノスを去ることになりました。振り返ってみると、加入発表時は『あまじゅん(純くん/天野純選手)の復帰にもう1人ついて来た!』そんな感じだったと思います。 当時の僕の感情は、憧れていた海外移籍を倒産という無念のまま終え、これから日本でもう一度目標を決め直そうと考えていました。そんな考えはアンジェ(ポステコグルー)元監督のトレーニングを1週間してからは自然と消え、『マリノスでタイトルを獲る』だけに変わり、キーボー(喜田拓也選手)を中心にその目標へと進んでいくチームに、アタッキングフットボールに没頭することができました。 そんな僕が歴史のある偉大なクラブ、横浜F・マリノスで副キャプテンという役職を与えられ、キャプテンマークを巻いて試合をすることができたことを本当にうれしく誇りに思います。 多くの試合に出場させていただき、メモリアルゴール・日本代表選出・目標にしたJ1優勝タイトル・ベストイレブンと多くの良い思い出ができました。それとは正反対で、1年半近く怪我で離脱したことは、悔しく苦しい思い出です。 それでも諦めずに支えてくれたメディカルチーム、コーチングスタッフ、選手のみんなには本当に支えられたし、感謝してもしきれません。みんなのお陰でサッカー選手としていれることを、これからも忘れないでプレーし続けます。 まずはこの決断に関して、僕とF・マリノスの成功や成長のためにはベストな選択だと思います。何かを得るためには何かを捨てなければいけないですし、日々変わり続けるサッカー、変わっていくアタッキングフットボールでも同じです。 復帰を目指し励んでいた日々、特に今シーズンは契約最終年と重なり、プロサッカー選手としての終わりを覚悟することもありました。それでも自分はもう一度戻れると信じ、戻ってからは、まだチームの役に立てると自信もありました。 念願の復帰を果たしてからは、もし自分がいなくなることになっても、チームとして変えてはいけないこと、下げてはいけない基準、これまで積み上げてきたこと、これから体現してほしいサッカーや想いは残る選手や若手、チームに伝えておきたいと思い必死にピッチを走りました。 その想いはファン・サポーターの皆さまにも伝わっていたら嬉しいです。 皆さんは来年からも変化していくアタッキングフットボールを楽しんでください!僕も移籍先でこれまで同様にサッカーと向き合い、努力し続けたいと思います! みんなと戦えて最高に楽しかった。 5年間本当にありがとうございました」 以下、クラブ発表プロフィール ●DF小池龍太 (こいけ・りゅうた) ■生年月日 1995年8月29日 ■出身地 東京都 ■身長/体重 170cm/65kg ■経歴 松ヶ谷FC-横河武蔵野FCジュニア-JFAアカデミー福島-山口FC-柏-ロケレン(ベルギー)-横浜FM