『オーメン:ザ・ファースト』Blu-ray+DVDセット10月発売 特典にはインタビュー映像も
『オーメン:ザ・ファースト』のBlu-ray+DVDセットが、10月30日に発売されることが決定した。 【写真】『オーメン:ザ・ファースト』場面写真(複数あり) 本作は、1976年に公開されたホラー映画の金字塔『オーメン』の“はじまり”の物語。舞台は、あの恐怖の出来事から遡ること5年前。6月6日午前6時の“悪魔の子”の誕生が迫る中、ローマの教会にやってきた修道女見習いのマーガレットの周囲で不可解な連続死が起こる。一方、カトリック教会から破門されたブレナン神父は、教会の陰謀を暴露するためマーガレットに近づき、恐怖で人々を支配するため、悪の化身を誕生させる教会の邪悪な目論見を話す。マーガレットは全てを明らかにしようとするが、彼女を待っていたのはさらなる“戦慄の真実”だった。 監督・脚本を務めたのは、本作が長編デビュー作となったアルカシャ・スティーブンソン。キャラクター原案は『オーメン』で脚本を手がけたデヴィッド・セルツァーが担当した。アカデミー賞に4度のノミネートを果たしているプロダクション・デザイナーのイヴ・スチュワートや、アカデミー賞に2度ノミネートの衣装デザイナーのパコ・デルガドらが脇を固めた。 主人公マーガレットを演じたのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』のネル・タイガー・フリー。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのビル・ナイ、『蜘蛛女のキス』のソニア・ブラガらが共演に名を連ねた。 Blu-rayに収録されるボーナスコンテンツには、監督やスタッフそれぞれでの視点から語られる時代設定の背景やロケ地へのこだわり、キャラクター設定、そしてインタビューなどが収録されている。 脚本・製作総指揮のティム・スミスは、「『オーメン:ザ・ファースト』ではまず、どこを見ても、どの片隅も、まったく信頼できないような恐ろしい感覚を作り出すことから始めました。それはたとえば『パララックス・ビュー』や『反撥』といった映画の特徴でもありますね。それをものにするには、この映画のアンカーにマーガレットの主観を置き、亀裂が生じて最終的に解けてしまう彼女の心理を追う必要がありました。何よりも、ダミアンのオリジンをしっかりと描くと同時に、現代人の心に響く、今この時代の混乱を強く反映したホラーを探求したかったのです」とコメント。 また、マーガレット役のフリーの魅力について、シルヴァ役のブラガは「72歳の私が、実のところ、彼女からたくさん学んでいるのよ」と絶賛。「ネルはとにかく素晴らしいわね。映画に出るために生まれたような人で、カメラの存在とか自らの動きとか、あらゆることを常に意識しているわ。そういうところだけでなく、とてもミニマリスト的な演技がうまいところにも私は強い感銘を受けたわ」「この物語はマーガレットの旅路を追ったものだから、観客は彼女の本当に恐ろしい経験を共にすることになるの」とブラガは続け、「安全なところだと思っていた場所に来てみると、実はそうではなかったと判明すること。それがいかに恐ろしいことなのか、観客も皆さんにも感じてもらえたら嬉しいわね」とアピールした。 さらに、脚本のスティーブンソンも「この役柄にネル・タイガー・フリー以上の人材は考えられません。ネルのマジカルなところは、カメラの前で徹底的に脆くなってみせるだけの心の強さを持ち合わせているところです」とコメント。「彼女はまた、デリケートなぎこちなさを吹き込むことができます。そのぎこちなさがマーガレットの大きな魅力で、人々は彼女を一目で好きになる。しかも、その一方で、ネルは一見いとも簡単に凶暴さをにじみ出すこともできます。彼女は本当に恐れを知りませんね」と称賛した。
リアルサウンド編集部