今や1300万円超の新型メルセデス・ベンツGLE 300 d 4マティックの価値とは? 高級SUVの進化に迫る!!!
メルセデス・ベンツの新しい「GLE 300 d 4マティック」に大谷達也が試乗、進化をチェックした! 【写真を見る】新型GLE 300 d 4マティックの内外装(19枚)
変更ポイントをおさらい
マイナーチェンジを受けたメルセデスベンツGLEに試乗した。 現行GLEは2018年のデビューなので、5年目のマイナーチェンジはちょっと遅いか、まずまず順当な線。なお、今回は内外装の見直しに加えて一部パワートレインもアップグレードが図られた。 先にエクステリアの変更では、フロントマスクに最新世代のファミリーフェイスが与えられたことが最大のトピック。シンプルな佇まいの旧型は、いま見ても全然悪くないけれど、やっぱり新型のほうが立派で新しく見えてしまうから、自動車デザイナーって本当にすごい! と、あらためて感心してしまう。 いっぽうのインテリアはステアリングの意匠が新しくなった程度で、どちらかといえば小変更に留まる。それでも、ドライバーがステアリングを握っているかどうかの検知方法は、これまでの操舵力式ではなく、静電容量式センサーによる接触検知式に改まったので、従来のように「システムにステアリングを握っていることを伝えるために左右に操舵する」手間が省けたのは朗報といえる。 もっとも内外装以上に重要な変更点がパワートレインで、直6 3.0リッターディーゼルエンジンには新たにISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)と呼ぶ一種のモーターをギヤボックス内に搭載。これによってエンジンを始動したり、発電したり、モーター駆動を行えるようになった。つまり、マイルドハイブリッドシステムを搭載したわけで、これによってモデル名は従来のGLE400dからGLE450dへと変わった。 いっぽう、今回試乗した直4 2.0リッターディゼルエンジン搭載のGLE300dは、2年前の一部改良時、すでにISGを装備していたので目立った変化はない模様。それでも、このクルマに乗ると、エンジン車と電気自動車の間をつなぐような特性が与えられていることに気づいて、実に興味深いと思った。