【阪神】梅野隆太郎&坂本誠志郎〝依存〟から脱却へ3人の候補…野村コーチ「頼ってはいられない」
次世代の虎のマスクをかぶるのは――。阪神は高知・安芸での秋季キャンプで16日に今季最後の実戦となる紅白戦を予定している。この試合には若手捕手3人がスタメン出場するが、来季に向けた「席取り合戦」ともなりそうだ。 先発マスクは来季で大卒5年目の栄枝裕貴捕手(26)が白組、同じく高卒6年目となる藤田健斗捕手(23)が紅組で務め、高卒4年目を迎える中川勇斗捕手(20)は白組のDHで出場する。野村克則バッテリーコーチ(51)は「現状、梅野、坂本という高レベルの捕手が2枚いるのは強み。ただ、年齢的なことも考えるといつまでも頼ってはいられない」と若手捕手を育成する重要性を指摘した。 さらに「栄枝は年齢的にも技術的にも充実していく時期。藤田は二軍では十分に試合を作れる守備力を持っている。中川は打つ方でも魅力のある選手」とそれぞれの特徴を説明し「梅野、坂本が抜けたら『えらいこっちゃ』とならないようにね」。来季以降は若い捕手の出場機会を徐々につくっていく方針をほのめかした。 「岡田監督から藤川監督になった。監督が変われば、また新しい目で見てもらえる。これは選手にとってはチャンス」(野村コーチ)。若かりし日にはヤクルトで名捕手・古田敦也という壁に挑み続けた「カツノリ」の若手へのエールは熱を帯びた。 捕手の中では最年少となる中川は10月後半のフェニックス・リーグで右手に死球を受けたが、打撃練習を再開。「思い切りフルスイングできればと思います」と意気込んだ。梅野や坂本に挑戦状を叩きつけるのは誰になるのか。
楊枝秀基