「38年目で初めて電波が…」遺族ら慰霊登山の“御巣鷹の尾根”各地の家族とリアルタイムで共有も 日航機墜落事故
日テレNEWS
1985年のきょう12日、日本航空123便が群馬県上野村にある御巣鷹の尾根に墜落し、520人の方が亡くなりました。遺族らが犠牲者を弔う慰霊登山を行いました。 12日は朝から272人の遺族が慰霊登山を行い、墓標に手を合わせ犠牲者を弔いました。 遺族の高齢化が進み、登山を見合わせる方も多い中、御巣鷹の尾根の様子をリアルタイムで共有したいという遺族の要望から、墜落現場付近でWi-Fi通信や携帯などが使える衛星通信環境が今回、初めて整備されました。 通信中の母(78) 「リアルタイムでこうやって見られるのが一番うれしい。お父さんも喜んでいると思うよ」 父を亡くした山本昌由さん(43) 「そうだね、喜んでると思う」 「38年目で初めてだから、(電波が)つながったのが。高齢化で母もなかなか登山が難しくなったからさ、こうやって現地でお参りできるのがありがたいことで感謝だね」 遺族の一人、山本さんは、大阪、千葉、そしてアメリカにいる家族とつないで亡くなった父親をしのんでいました。 4年ぶりにコロナ前と同じ規模で行われた慰霊式には、遺族ら140人が参加。犠牲者の数と同じ520本のロウソクがともされ、墜落した時刻の午後6時56分にあわせ、黙祷がささげられました。