真冬にあふれる夏野菜 ナスやトマトが2割安 正月休み明け一気に流通
キャベツやハクサイなどの値上がりが目立つ一方で、ニンジンやこの時期には珍しい夏野菜の価格は下がっています。なぜなのでしょうか? 【画像】キャベツ、ハクサイ高騰の中でニンジン、ネギはスクスク
■真冬に夏野菜が安いなぜ? 年末から2割安
年末、4個298円だったトマトは280円に。大きなナスは5本入りが60円安くなって238円に。年末と比べて、2割ほど安くなっているものは他にもあります。 客 「(安いのは)うれしい。先週トマト買ったけど、その時は結構高かったので」 客 「今の時期に(安く)食べられるのは幸せ。夏野菜をね」 キャベツ1玉1000円を超える店も飛び出し、葉物野菜高騰が長引いていますが、店の入り口の一番目立つ所に今が旬のブロッコリー、夏野菜のトマトやナスが置かれています。 次から次へと客が手に取り、かごの中へ。 スーパーアキダイ 秋葉弘道社長 「夏野菜のナス・トマト・キュウリみたいななりもの。この辺は非常に今お買い得になっている」 真冬にもかかわらず、なぜ夏野菜が安いのでしょうか? 秋葉社長 「(市場の)お正月休みが関係している。なので、流通しないで消費されない飽和状態になったから、今はちょっと安かった」 豊洲市場や大田市場など都内9つの青果市場が先月30日から年明け4日まで年末年始の休みだったため、今、市場に夏野菜があふれているのです。 キャベツやハクサイといった冬野菜と比べて、トマトやナスに代表される夏野菜は出荷を早めたり遅くしたりすることが難しく、年明けすぐは一時的に価格が下がることが多いといいます。 秋葉社長 「来週くらいからまた値上がりのライン出てきます」 「(Q.まさに今だけ?)今がチャンスですね」
■ひょう被害を受けた長ネギも立派に育つ
東京・八王子の生産地にいってみると、畑で大きな葉を広げていたのはニンジン。晴れ続きの暖かい日が続いたことで、順調に育っています。 中西ファーム 7代目 中西雅季さん 「雨が降り水分量が多い時期が続くと、どんどん割れちゃうので。雨が降らないと、ゆっくり出してもしっかり太ってくれる」 採れたてを食べてみました。 紀真耶アナウンサー 「しっかり甘み感じますね。かんでいくと、どんどん甘さが出てくる感じで、生でもおいしいです」 去年9月にひょうの被害を受け、壊滅しかけた長ネギも、およそ4カ月が経ち立派に育っています。 中西さん 「暖冬じゃなかったら(出荷が)ほぼゼロだったと思う」 「(Q.ネギは今年のこの気温で救われている?)めちゃめちゃ救われました。細かったら細かったで需要があって、すごく使いやすいという方も多い」 この農園では、11日午前11時から直売会が行われます。 (「グッド!モーニング」2025年1月10日放送分より)
テレビ朝日