【このV12 F40なんぼ?】世界で唯一無二のV12を搭載したフェラーリF40がオークションに!果たしてその落札価格は?
控えめに言っても、彼らは型破りなアプローチをとった。「F40」に搭載されているオリジナルの2.9リッターV8ツインターボを探すのではなく、「フェラーリ 550マラネロ」の自然吸気V12エンジン(エンジンコードF133)をドナー車両としてリアに移植したのだ。出力は485馬力とオリジナル(478馬力)に近いものの、エンジンコンセプトはまったく異なる。エンジンはヒューランド製マニュアルギアボックスと組み合わされた。 しかし、それだけでなく、「F40」はGTEルックのパーツと18インチのセンターロックホイールで視覚的に完成された。
「550マラネロ」のフィッティング
インテリアにはFIA準拠のロールケージが装着され、シャシーはワンオフ用に特別に製作された。「550マラネロ」から流用された計器類などのディテールは、「F40」がいかに丹念に作られたかを物語っている。
このクルマが使用可能になったのは2000年代初頭のこと。このワンオフマシンは「シンプソン フェラーリGTR」として登録され(冗談ではなく、このF40は英国で公道走行が認められている)、シンプソンエンジニアリングの頭文字と対応する郵便番号の一部からなる独自のシャーシナンバーが付けられた。
このスペシャル「F40」は2002年9月にレースデビューを果たし、以後年に数回、ヨーロッパ各地のレースに参戦した。2003年末には、元F1ドライバーのマウロ バルディがヴァレルンガの6時間レースでドライブし、「F40」に好評価を与え、「ツインターボV8を搭載したオリジナルのF40よりも走りがいい」と語ったと言われている。
F40は長らく惰眠をむさぼっていた
2005年、シンプソンモータースポーツはさらに一歩進んで、ヒューランド製マニュアルギアボックスを同メーカーの6速シーケンシャルギアボックスに換装した。その1年後、「F40」は最後の公式レースを走り、その後、乾燥した状態で安全に保管され、2023年にシンプソンモータースポーツによってよみがえった。そのために、「F40」は最初にこのマシンを実現させたチームによってテストされ、その後、飛行場でテストされた。
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