DMM TV、新作アニメの網羅性に自信 2025年春には縦型ショートドラマに参入
サブスク会員システム「DMMプレミアム」及び総合動画配信サービス「DMM TV」が、2024年12月にサービス開始から2周年を迎える。11月27日には、合同会社DMM.comにて「DMM TV・DMMプレミアム 実績報告会」が行われ、同社のCOO兼DMM TV総合プロデューサーの村中悠介氏が登壇した。 【写真】窪塚洋介×亀梨和也で実写化された『外道の歌』 継続的に配信コンテンツ数を拡大している同社。配信コンテンツ数19万本以上(2024年10月時点)、国内作品見放題数業界第2位(GEM Partners調べ/国内の映画、ドラマ、アニメの合計話数/2024年10月調べ)など、着実に実績を伸ばし、このたび、DMMプレミアム有料会員数が106万人を突破した。 DMM TVのなかでも、主軸となっているのが「アニメ」である。配信アニメは6,000作品以上(2024年10月時点)、配信新作アニメ見放題作品数(年間)はNo.1(国内定額制動画配信サービスで配信された2023年公開の新作アニメが対象)と他の追随を許していない。過去の人気作品もラインナップされてはいるが、特にユーザーが求めている新作アニメに注力しており、多くのファンの期待に応えている。村中COOも「もちろんないものもあるのですが、ほぼ網羅していると思っていただければ」と胸を張る。 そうした実績が認められ、「マイベストが選ぶアニメ見放題動画サービス」で2年連続No,1を受賞した。 「アニメの作品数と料金(月額550円)、機能面が評価されて、コスパNo.1のサービスとして評価をいただいております」 アニメだけではなく、オリジナルコンテンツも充実しているDMM TV。主演に松田龍平、脚本にバカリズムを迎えた初のオリジナルドラマ『ケンシロウによろしく』は、国際エミー賞2024の短編シリーズ部門にノミネートされ、早くも功績を残している。 近々配信予定のオリジナル作品は、窪塚洋介と亀梨和也(KAT-TUN)がW主演を務める『外道の歌』(12月6日配信開始)、のん主演、藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が出演するドラマ『幸せカナコの殺し屋生活』(2025年2月配信)、伊藤英明主演の『ドンケツ』(2025年春配信)の3作品。村中COOは「変わらずチャレンジングでハイクオリティな作品作りに注力していきます」とコメントしつつ、直近で配信される予定の『外道の歌』については「結構攻めており、テレビでは無理な内容となっております」と明かした。 そうしたコンテンツに継続投資をするなか、来春には目玉のひとつともなる「縦型ショートドラマ」(1話約2、3分で30話程度)に参入予定。こちらは、世界はもちろん、日本でも注目を浴びている市場で、来春スタートで動いているという。年間20億円規模の投資を行い、優秀なクリエイターと共に作品を制作。国内外に配信予定だ。 「(ショートドラマは)今の若い方の可処分時間をどう取るのか。よく分析されたコンテンツでして、僕には(展開が)早すぎてついていくのが大変でした(笑)。でも、時間がない現代の人に向いているサービスかなと思っております」 昨今、縦型ショートドラマは数話無料で課金制のものが多いが、DMM TVでは月額料金で全話見放題(予定)。他で作られた作品はもちろん、オリジナル作品も毎月4作品以上の制作を目指すという。村中COOも「僕らは、アニメプラットフォームとしても強いので、そこに関連性のあるものをなるべく提供したいな思っております」と、自社の強みを生かして原作をベースにドラマ作りを行うとした。 最後に、村中COOは以下のように挨拶をして報告会を締めくくった。 「業界で言うと、『DMMプレミアム』や『DMM TV』は最後発のサブスク動画配信サービスとしてローンチしました。ただ、最後発でもある程度は戦えるんじゃないかという確信のもとやっておりますし、一定の市民権は得ているのかなと思っております。今後も、やり方をどんどん変化させながら、ユーザーさんに深いエンタメ体験を提供できるようになっていきたい。引き続きご期待いただければと思います」
浜瀬将樹