予備校に聞く ── センター試験・新課程問題と国公立大2次試験への対策取り組みは?
国公立大学の2次試験への対策は
国公立大学の2次試験の出願は26日から始まった。私立大学の試験も1月下旬から順次始まる。 浅野さんは「国公立大二次試験や私大入試の出題範囲では、新旧課程それぞれで固有の学習範囲がありますが、大きく異なるわけではありません」と話す。 また「課程の移行期に扱われる可能性が高くなると予想される内容や用語をカバーして、新課程入試にも十分に対応できるカリキュラム・テキストで指導してきました。2次試験対策用のテキストは、センター試験で問われる基本的な学力の基盤を築きながら、二次試験で求められる発展的な学力を身につけられるように構成されています。新課程入試だからといって特別な対策を行うことに主眼を置くのではなく、生徒が自信を持って試験に臨むことができるように、この一年間学んできたことを最大限発揮できることを第一に考えた指導を行っていきます」と続けた。
2020年度にはセンター試験廃止という大変革
大学入試制度の変更は今年だけではない。文部科学省は大学入試改革として、2020年度に大学入試センター試験を廃止し、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を導入予定だという。 英語や数学という教科の枠を超えた「総合型」や「合教科・科目型」という問題となり、解答方式もマークシートを使った選択式から一部を記述式に変更。さらに試験回数も年に1回から複数回になることなどが検討されている。 20年以上続く大学入試センター試験が時代に合わなくなってきたことも改革の一因のようだが、受験生にとっては今年の負担以上の負荷が予測される。そんな中、今後も彼らの支えの一つになるのが、きめ細やかな進路指導や講義内容を実施する予備校であるのかもしれない。 (編集プロダクション エディマート)