台湾初の国産潜水艦、4月に海上で検収試験へ 重量制御の正確性や安全性強調
(台北中央社)台湾初となる国産潜水艦試作艦「海鯤」の海上での検収試験が今年4月に行われる見通しだ。一部からは潜水や浮上の性能を疑問視する声が上がっているが、建造を手掛けた台湾国際造船(台船、南部・高雄市)の蔡坤宗総経理(社長)は6日に開かれたメディアとの懇談会で、これまでの試験で重量制御は非常に正確だったとし、動作や安全性に問題は起きないと強調した。 台船の黄正弘董事長(会長)は海鯤について、現在は港での検収試験を実施していると説明。4月に予定される海上試験を経て、11月には海軍に引き渡す方針を示した。 また台湾が今後3段階に分けて建造を予定している潜水艦7隻のうち、まず第1陣の2隻に関する契約を結ぶ方針を示唆。科学技術の進歩や海軍からの意見を受け、第2陣目や第3陣目に設計変更の余地を残すためだと説明した。 蔡総経理は潜水艦の建造について、ここ数年間で設計技術やコンセプト、台湾メーカーの育成に大きく寄与したと語った。 (呉書緯/編集:齊藤啓介)