バービーさん「人づきあいが苦手な人ほど、周りの言葉をまじめに受けとめる」
お笑い芸人のバービーさんは「これまで切り捨ててきたものを見直している」と自身の近況を振り返ります。かつては、苦手な人、合わない人には分厚い壁をつくり、集団の中にいても一匹狼タイプを貫いていたとか。そんなバービーさんにどのような変化が訪れたのでしょうか。 ※本稿は、月刊誌『PHP』2023年12月号より、一部編集・抜粋したものです。
人とかかわることへの苦手意識が強かった
今、家の中は本当にモノであふれているので、いろいろ捨てたいなって思っているところです。でも、全然捨てられないし、どんどんモノが増えていく。「これ全部なくなったら、すっきりするだろうな」とはすごく思うんですけどね。 モノに関してはそんな感じですが、人間関係については、わずらわしいと感じたら、言い方は悪いかもしれませんが、すっぱりと切り捨ててきたほうだと思います。 私は一匹狼タイプで、人とかかわることが得意ではありませんでした。親戚づきあいとか、おせっかいな人や保守的な人を苦手に感じていたんです。 でも最近は、ちょっと変わってきました。結婚をきっかけに、濃い関係を求める人の気持ちも理解できるようになりましたし、そういうことの良さも見えてきた気がします。これまで切り捨ててきたものを、あらためて見直している時期かもしれません。 人づきあいを全然しないのも、ラクではありました。すごく自由だし、他人にどう思われたっていいから。でも今は、適度な距離感を持っていろんな人と接することがむしろラクなのかなって思っています。 人と会う楽しみは増えたかもしれないですね。前は、ごく限られた親しい人以外と会うことは、気合いを入れないとできなかったけど、今は気負わなくなった分、かえって楽しめるようになりました。
つながりを「いいな」と思えるように
お土産やお歳暮 、年賀状など、人からモノをもらうのも苦手でした。モノを介して相手の気持ちを汲むということがあまりできなくて。何か見返りを求められているのかなと思ってしまったり、ちゃんとお返しをしなきゃいけないという礼儀やプレッシャーとか、いろいろと考えすぎたりして……。それで結局「めんどくさいな」となってしまっていました。 でも、最近、テレビ番組の企画で女性の芸人さんたちとご一緒したんです。私と真逆の、つながりを大事にする方が多くて、コミュニケーションスキルって大事だなと感じました。 「これ、めちゃくちゃおいしかったから」「この間、○○に行ってきたんだけど」と気軽にプチギフトを贈り合う、そんなシンプルでライトなあたたかさっていいなと素直に思いました。