バービーさん「人づきあいが苦手な人ほど、周りの言葉をまじめに受けとめる」
かたくなだった自分を捨てて柔軟になれた
苦手な人には見向きもしない、合わない人とは合わないと決めつけて、集団の中にいても現場でも別に一人でいいですって思っていた私が、「今ある人間関係を大事にしたい」という気持ちに変わってきています。 これまでは少数派になりがちで、「別に好かれなくてもいい」と思っていました。でもそれは「弱い犬ほどよく吠える」的な、コンプレックスの裏返しだったところもあると思います。 反抗期の子供みたいな気持ちだったのかもしれません。捨てたい人間関係がある方って、人の言葉をまじめに受けとめすぎてしまって、相手もそのことを、真に受けるということをわかったうえで、いろいろ言ってくるんじゃないかなと思います。 だったら、「私は流されませんよ」という空気を出してみるのはどうでしょうか。すぐには難しいかもしれないですが、少しずつそういう空気を出すことで、押しつけがましいことや型にはめるようなことを言ってくる人はいなくなるんじゃないかな。 人との関係ってお互いに作用するものだから、自分の態度を変えれば向こうの出方も変わる。相手が好意的に接してくれたことで、自分も自然と心を開けたという経験が私もあります。
ネガティブな感情は置いていこう
ネガティブな感情は引きずらないほうだと思います。失敗してもクヨクヨしません。というか、自分がやったことに関しては、どういう結果であれ「失敗した」という感覚にはならないです。 たとえば目指すゴールがあるとして、そこにつながる導火線の火が途中で消えちゃったら、もう一回ちがうところに火をつければいいし、乾くまで待ってまた火をつけてもいい。何回でも別の角度から火をつけにいくよって思います。 すぐにスパークしなくてもあきらめる必要はなくて、それが自分のやりたいことなら、細々と続けたり、人に話したりしてみる。一旦ほったらかしにしておいたら、思いがけず知らないあいだに勝手に火がつくということもあります。 私はずっとコラムを書いてみたいなと思いながら何もできずにいました。あるとき、フリーライターの武田砂鉄さんのラジオにゲストで呼んでいただいたのですが、それを編集者さんが聞いていたのをきっかけにコラムを書くようになったんです。それを機に連載をさせてもらえることになりました。 ネガティブな感情を引きずらないというよりは、最初から見方がポジティブなんでしょうね。うまくいかないことがあったとしても、それはたまたまで、自分がやりたいことだったり目的があったりしたら、いつかは火がついてゴールまでたどり着けるはず。 私には「インドネシアの歌姫になる計画」というのもあって、それはなかなか火がつきませんけど(笑)、まったくあきらめていないんです。
バービー(お笑い芸人)