欧米ステランティス、オハイオ州工場での1100人削減計画を撤回
[21日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスは21日、米オハイオ州トレドのジープ・グラディエーター工場で約1100人を削減する計画を撤回すると発表した。 広報担当者による電子メールでの説明によると、来年の1月5日から予定していた、シフト削減に伴う無期限のレイオフ(一時解雇)は実施せず、代わりに従業員の調整や再訓練通知といった措置を延長することを決めた。従業員は年明け後に予定通り職場に復帰するという。 ステランティスは今月1日にカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)の退任を発表。複数の消息筋がロイターの取材に、タバレス氏の突然の辞任は取締役会メンバーの一部が非現実的で暴力的と考えるような目標を掲げたことが引き金だったとの見方を示した。 ステランティスはジープなど利幅の大きいモデルが柱となってきた北米市場で販売が低迷。タバレス氏の下でコスト削減への取り組みを強化してきた。