アジアカップ史上最強はいつだ!? 歴代日本代表“チーム力”ランキング8位。王者からの大転落…。悲劇に次ぐ悲劇
AFCアジアカップカタール2023(アジア杯)が開幕し、サッカー日本代表はベトナム代表に勝利して白星スタートを切った。今回は史上最強との呼び声も高いが、最多優勝回数を誇る日本代表は、アジア杯でこれまでにどのようなインパクトを残したのか。日本代表が出場した過去10回のアジア杯の「チーム力」をランキング形式で順位ごとに紹介する。
8位:1996年 開催国:UAE アジア杯成績:ベスト8 監督:加茂周 日本代表は「ドーハの悲劇」で出場を逃した1994年アメリカ合衆国でのワールドカップから2年後に、再びアジアの壁の高さを再認識した。1996年のUAE大会はベスト8止まりだった。 前回大会でアジア杯初優勝を飾った日本代表は、井原正巳が主将を務め、三浦知良、高木琢也、名波浩と各ポジションに優れた選手をそろえた。また、アトランタ五輪を経験した前園真聖や城彰二もメンバーに入っている。加茂周監督率いる日本代表はゾーンプレスを武器に、グループステージは第2節のウズベキスタン戦で4-0の大勝を飾るなど3戦全勝で突破して、連覇への期待が高まった。 しかし、準々決勝ではクウェート代表と対戦して0-2で敗れた。17分にロングボールで抜け出されて相馬直樹のヘディングが中途半端になったところからゴールを奪われてしまうと、後半にもゴールを許し、ベスト8で姿を消している。 結果を考えると、1992年大会から後退してしまった日本代表だが、収穫がなかったわけではない。この大会から名波と山口素弘のボランチが定着し、のちのワールドカップ初出場の土台になったと言える。また、UAE大会はベスト4がクウェート代表のほか、UAE代表、イラン代表、サウジアラビア代表で、中東のチームが力を発揮した大会だった。国際大会での経験という側面でも、この大会は未来につながっているはずだ。
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