アイドル風のメークで観客を魅了する生徒（県理容美容専門学校で）

　山口市小郡長谷の県理容美容専門学校（合志史生校長）で19日、ヘアメークライブ「YAMARIBIコレクション」が行われた。理容、美容両科の1、2年生40人が、自分たちで髪型はもちろん、舞台の構成や演出を考えた華やかなショーを披露した。 　同校は、毎年10月に学習の成果発表として同イベントを開いている。9月から学年ごとに4～5人から成る8班に分かれて準備を行ってきた。 　会場の講堂には保護者や同校への入学が決まっている生徒、来年度から同校と教育提携を通じて美容コースを新設する山口中村学園高（現中村女子高）を志望する中学生ら70人が集まった。 　前半は1年生が出演。アイドル風のメークを施したモデルを先頭に、ファンがペンライトを上下する独特な動きの〝オタ芸〟を披露した。 　後半は2年生が登場し、舞台上で期待感を高める音楽が流れる中、モデルの髪型のセットとメークを披露。暗転後、さっそうと歩き出すモデルにスポットライトが当たると、会場からは大きな歓声が上がった。 　人気アニメ「ドラゴンボール」をテーマとした班もあり、スプレーで1時間かけて仕上げたというスーパーサイヤ人の逆立った髪型を再現。モデルを務めた佐原魁斗さん（理容科2年）が決め技のポーズを見せて会場を大いに沸かせた。 　実行委員長の礒部莉江さん（美容科2年）は「二度と出来ない経験かもしれないので、とてもいい思い出になった」と充実感に浸っていた。 　山口中村学園高を志望する嘉川から訪れた中学3年の女子生徒は「いろいろな髪型が見られてよかった。入学の意欲が高まった」と話した。