神山雄一郎の軌跡…自転車店の息子がオリンピアンに そして3人目のグランドスラム達成
神山は実家が自転車店を営んでいた時期があり、気がついたら自転車に乗っていた。中学時代にはサイクリングやロードレースに夢中で作新学院に入学。高校時代は栃木県小山市内の実家から高校までの片道40キロを雨の日も風の日も休まずに自転車通学。地元では有名だった。 競輪選手を目指すのは自然で日本競輪学校(当時)に入学。61期生を断トツの成績で卒業した神山は88年5月に花月園競輪場でデビュー。着実にスター街道を駆け上がり、91年にグランプリ初出場を決めた。G1初タイトルは93年9月の地元・宇都宮オールスター。以降、16回のG1優勝の最多記録を飾った。99年3月の静岡日本選手権では3人目のグランドスラム達成。五輪ではプロ選手の出場が解禁された自転車競技で96年アトランタ、00年シドニーと2度出場した。また15年の4月共同通信社杯は47歳でG2最年長優勝の快挙。56歳8カ月までトップクラスのS級に在籍した。