馬場貴也

びわこボートの「第68回結核予防事業協賛　秩父宮妃記念杯」は20日、第12Rで優勝戦が行われる。 ◇ 地元伝統のタイトルは他支部に渡さない。地元・滋賀支部からただ一人、予選を通過（2位）した馬場貴也（40）は、準優11Rをコンマ08の鋭発で逃げ快勝。先月のGⅠ・72周年（3着）からの地元特別戦連続優出に成功した。 「周年記念のほうが体感はよかった。中間整備が入っていても出ているとは言えないけど、日ごとに上向いてはいます。足はしっかり戦える範囲の中堅、いや中堅以上あるかな」 直前の中間整備で激変とまではいかなかった32号機に不断の整備調整で底上げを図っての優出。先月のまるがめメモリアルでの大会連覇を含め、SG5冠の地力がなせる業だろう。 当然、2枠となった優勝戦へ向けても「気象条件が変わりそうだし、本体を含めて考えます」と少しでも上積みを図っていく。 「スタートはしっかりいけている。一番いい足に仕上げて戸田につなげたいですね」 賞金ランク1位を守って住之江グランプリへ向かうためにも賞金を上積みは必須だが、それ以上に直前に追配で参戦が決まった地元支部長としてタイトル奪還へ強い思いがあるはずだ。剛柔自在のさばきで、2022年3月の第65回以来となる2度目の大会制覇を果たして、移動日なしで出場する戸田ダービーへ弾みをつける。（小出大輔）