高齢者に障害者 避難時に複数の施設が避難所設営する「熊本式」訓練に参加
複数の場所から人やものを集め1つの福祉避難所を作る「熊本式」の発動。避難するスペースを文字や数字ではなく色で示す、要望をイラストで伝えるなど工夫が施されています。 一方、一般の避難所にいる山田さんのもとでは福祉のスタッフが聞き取りをします。 ■介護職員 「おトイレはいかがでしょうか」 ■母親 「一部介助の部分があるので、やっぱりついて行ったりとか」 山田さんの詳しい状況を会議で共有します。
■介護職員 「大きな音が少し苦手ということで大人数の場所は難しいのではないかと思います」 「福祉避難所への移動が好ましいかなと思われます」 山田さん親子は、チームの連携で速やかに福祉避難所へ移動できました。 ■山田さんの母 「集団生活になるとやっぱりトイレの面だったりとか、 いろんな面の不安もありますから、 こういうところで避難させてもらえるんだったらいいと思いました」 ■防災士・柳原志保さん 「熊本地震の時もどうだった?やっぱり怖かった?」 ■山田さん 「怖かった。こっち(福祉避難所)がいい」 複数の施設で協力して避難所を作る「熊本式」に福祉スタッフは。
■福祉施設スタッフ 「今回は1人、2人、最低でも来てくれると助かるという要望だったので、すぐに駆けつけることができた。その少しの時間でも手助けができるというのは大きいかなと思います」 一方、柳原さんは自閉症の人を受け入れる訓練に加わりました。普段から支援している人が自閉症の人の役をします。
■柳原志保さん 「車より向こうの方がね、いろんな方がいて安心かなと思うので」 (自閉症役の人が雑誌を投げる) ■社会福祉法人わくわく・里﨑俊哉 統括施設長 「これはね、嫌って言ってますね」 ■柳原志保さん 「嫌なんですね。(福祉)車中泊をしましょうね」 他の人と一緒に過ごすのが難しい人には「福祉車中泊」を提案します。車を停めるのは支援者の目が届き、トイレが使いやすい場所を選びます。