「いつもママは...」金子恵美さんの叱り方を変えた4歳息子の一言
子どもが委縮しないよう、夫婦で「極力叱らない協定」を結んだという金子恵美さん。 叱るときのケースも決め理性的に子育てをしていたにもかかわらず、ある日息子さんより「いつもママはカリカリしてる」と言われてしまいます。 【1コママンガ】4歳男児の恐怖 「見てー!!!」の先にあった衝撃?の光景(育児絵日記) 元衆議院議員の金子恵美さんに、夫婦二人三脚で子育てに向き合った毎日を語っていただきました。 ※本稿は『PHPのびのび子育て』2020年8月号から一部抜粋・編集したものです。
空白の1年
国会議員を辞めてから、私は初めて母親になれた気がします。 というのも、議員時代に出産をしたものの、当時は子育てよりも優先せざるを得ないことがたくさんあり、一般的な母親としての役目はあまり果たせていなかったからです。 産後、仕事に復帰してからの子育ては、専ら夫と両親に任せることが必然的に多くなり、私は息子と過ごす時間がほとんどありませんでした。 授乳をする瞬間や、たまに息子を抱く瞬間は、生物学的に「母親」を実感していましたが、人間生活を営む上での「母親」は今ひとつ感じられていなかったのだと思います。 そんな生活が1年間続きましたが、息子も今や4歳になりました。 あの母親としての空白の1年を埋めるように、この3年間は奮闘の日々だったと思います。 毎日が新しい発見の連続であり、息子から多くのことを気づかされています。 子どもと、とことん向き合っていける環境というのは本当に尊いものだと感じています。と同時に、やはり子育てというのは本当に難しいものだと痛感しています。 実際に、息子の考えていることがわからなかったり、なかなか言うことをきいてくれなかったり、将来の進路で悩んだりと、今の私の頭は常に息子のことでいっぱいです。 とくに難しいのは、教育的な指導をするときです。 そもそも、私は子どもの人権を尊重する立場で政治活動をしてきたので、”子どもは親とは別人格であり、子どもの人生は子どものものである”という考えの下に、子どもと接し、尊重するという教育を心がけてきました。