「女性の起業、一歩踏み出すこと」 富山県高岡市で支援団体発足イベント、3人が経験や思い語る
富山県高岡市のスタートアップ支援施設「TASU(タス)」が立ち上げた女性起業家コミュニティー「TALIS(タリス)」のキックオフイベントが15日、同市の御旅屋セリオ内にある同施設で開かれた。対談などを通じて、起業に関心がある県内の女性25人が交流した。 TALISは、起業を目指す人やビジネスを軌道に乗せたい人の学びやつながりをサポートする場として今月発足した。いずれも県内在住で起業家の高木奈津美さん(39)、中村友美さん(37)、勝島歩美さん(27)の3人が運営を担う。 イベントでは高木さんらが登壇し、中小企業基盤整備機構のアドバイザーで、女性の起業をサポートする会社を経営する永田洋子さん(千葉市)が進行役を務めた。 公務員から転身した勝島さんは「肩書きを失い、何者でもない自分になるのが怖かった」と独立前の心境を振り返った。その上で「止まっていたら何も現実は変わらない」と一歩踏み出すことの大切さを伝えた。
女性起業家が集う場の必要性について、中村さんは「一人でかなえられることには限界がある。経験者に相談できる場があれば、女性はもっと力を発揮できる」と話した。高木さんは「悩んだりつまずいたりした時は気軽に相談してほしい。一緒に考え、経験を伝えていきたい」と語った。交流会もあった。