「ああ、これがライカか…」実際に触れて初めてわかる、僕らがライカの虜になる理由
光学性能×高解像度センサーが生み出す、極上のRAWクオリティ
高い光学性能と、43mmという汎用性の高い画角により、スタジオ撮影からスナップ撮影まで幅広いシーンで活躍します。 ライティングを施してスタジオで撮影した写真は、発色や色再現性が良く、RAWデータの素の良さを実感しました。 絞り開放からシャープな描写を見せますが、少し絞るとさらに繊細なディテールを描き出してくれます。 もちろん、屋外スナップとも相性は抜群です。自然な視野に近い43mmの画角と滑らかで自然なボケ味が、主題を印象的に浮かび上がらせてくれます。 シャドウからハイライトまで豊かな階調性により、朝の爽やかな空気感までも映し出しているようです。
レンズ一体型の「ライカQ3 43」は“ファーストライカ”にうってつけ
「ライカQ3 43」は、100万円という価格を聞くと一瞬ひるむかもしれませんが、意外にもバリュープライスに感じました。基本的なスペックはもちろん素晴らしく、高性能なレンズや6000万画素の高解像度センサーが驚くほど美しい描写を生み出します。 しかし、このカメラの本当の魅力は、スペックだけでは語りきれない部分にあります。手に持ったときの重厚感や、操作するたびに感じる精密な作り、ファインダー越しに世界がより鮮やかに映る感覚。写真を撮るたびに「ああ、これがライカか」と実感させる特別な体験が待っています。ファーストライカとして、これ一台で完結するレンズ一体型の「ライカQ3 43」はベストチョイスかもしれません。
<取材・文/田中利幸 モデル/久木田帆乃香(@honoka_kukita) 取材協力/ライカカメラ>