EUは中国との貿易戦争望まず、公平な競争条件を=駐中国大使
Andrew Silver [上海 9日 ロイター] - 欧州連合(EU)のアルビニャーナ駐中国大使は9日、EUは中国との貿易戦争を望んでいないが、5年にわたる協議で実質的な進展は得られていないとの見方を示した。 EUが昨年に中国製電気自動車(EV)に関する調査を開始したことを受け、中国もEU産の豚肉や乳製品に関する調査に乗り出し、ブランデーの輸入を制限するなど、双方の間では摩擦が高まっている。 EUは中国の医療機器の公共調達に関する調査も4月に開始し、中国の反発を買った。 アルビニャーナ氏は上海で開かれたイベントで、欧州の医療機器メーカーが中国の公共調達で差別されていることが欧州企業との協議から分かったと指摘。 「われわれはこれが事実だと知っているが、本当なら欧州でも中国企業を同じように扱う」とし、「われわれは貿易戦争を望まない。透明性を望んでいるだけだ。公平な競争条件を望む」と述べた。