横浜創学館が厚木北にウノゼロ勝利!リーグ戦のリベンジ果たし3回戦に進出
5月3日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選の1次予選2回戦が行われ厚木北と対戦した横浜創学館が1-0で勝利を収め3回戦進出を決めた。 【フォトギャラリー】厚木北 vs 横浜創学館 3月24日に行われたK3リーグで厚木北に対し悔しいPKを与え敗北を喫した横浜創学館。一度しか対戦できないレギュレーションのため諦めていた再戦だったが、今大会の組み合わせ抽選で思わぬ形でリベンジの機会を得た。 「相手のロングスロー、ハイクロス、カウンターに気をつけろ。素早くアプローチしてショートパスをさせてインターセプトを狙え」 檜山和孝監督からの徹底した指示を忠実に再現した選手たちは、試合序盤からゲームを支配、厚木北に仕事をさせない形でゲームを進める。しかし、厚木北も飲水タイムで一呼吸入ると徐々に本来の動きが出始め、その後は攻守の入れ替えに激しさが加わり試合は膠着の時間帯が続く。 エンドが変わって迎えた後半、厚木北はMF14伊藤叶音が右サイドに起点を作り、セットプレーの機会を演出するとDF10畑下鉱士のロングスローからゴールをこじ開けにかかるが、横浜創学館もGK1今井敏貴の的確な守備とコーチングでそれを許さない。 全体の流れを掴みゴールには迫るものの、枠を捉えきれずにいた横浜創学館であったが、67分、檜山監督にスピードと思い切りの良さを買われて普段のボランチから右SHに起用されたMF6木村俊楠がその期待に応える。「前のプレーで縦に一回抜けられたので、これ抜けるなと思い自分で縦に行って思い切り振り切りました」。木村の言葉通り相手DFの一瞬の隙を見逃さず右足から放たれたシュートがゴールネットに突き刺さり、横浜創学館が待望の先制点を挙げる。 結局、この一撃が決勝点となり、横浜創学館が厚木北に対し、リーグ戦での借りを返すと共に3回戦への進出を決めた。 試合後、檜山監督は「前回(K3リーグ)は6:4で押されていたが、今回は自分たちが6:4で押していたので、前半無得点でも(選手たちは)悲観的ではなかった。彼らには1点勝負だからとにかくゼロで抑えてどんな形でも1点取ろうと言ってきた。それをゲームプラン通りに彼らが実践してくれた」と選手たちの頑張りを喜んだ。 ホイッスルの後、ピッチの外で運営にあたっている部員たちからも「やった~リベンジ果たしたぞ!」と喜びの声が聞かれるほど、今回の勝利は横浜創学館にとって大きな価値のあるものだった。 (文・写真=西山和広)