思春期男子の悩みに共感 男性養護教諭・山口さん(宇城市)「性別関係なく信頼関係を築きたい」
まだ少数派の「男性の保健室の先生」。「1人の養護教諭として性別に関係なく、子ども一人一人と信頼関係を築きたい」とほほ笑んだ。(清島理紗) ◆全国の教員らでつくる「男性養護教諭友の会」市川恭平会長(37)=名古屋市立大高南小=の話 子どもの悩みは多岐にわたるため、それを受け止める立場も多様であるべきだ。実際に私は男子から避妊や性的同意、自慰などに関する悩みを打ち明けられ、同僚の女性養護教諭から「聞いたことがない男子の悩みだ」という声をよく聞く。男子にとって「相談していいんだ」という安心感にもつながっている。いじめや不登校、虐待などの問題が深刻化している現在、学校は子どもたちとより丁寧に向き合う必要がある。男女に限らず、養護教諭が複数配置される学校が増えるべきだ。