グーグル、「2024年のGemini活用方法トップ10」を発表
グーグルは、「2024年Geminiの活用方法トップ10」を発表した。1位は、昨年に引き続き「事実に関する調べもの」。2位には「雑談・おしゃべり」が6位からランクアップした。また、学びのサポートや、アイデア出しのパートナーとして活用されるようになったとしている。 【画像】高校世界史の出題イメージ ■ 情報収集に関する活用法がトップに 1位となった「情報に関する調べもの」では、たとえば、元素の周期表や特徴、円周率の定義や背景など、「物事を理解する」調べ方で活用されたという。また、「モーツァルトが作曲した有名なオペラは?」や「光速は何キロメートル毎秒ですか?」などといった単一、複数の明確な答えを探す調べ方にも活用されているという。 2位の「雑談・おしゃべり」では、たとえば、「もしも無人島に一つだけ物を持っていけるとしたら、何を持っていく? 理由も教えてね。」 などの想像力や価値観を広げる活用方法や、「最近あった面白い出来事を教えて! 笑わせてくれると嬉しいな。」 などといったユーモアや共感を育む活用方法が人気を集めた。 ■ 学びのサポートやプログラミングなどにも活用 3位、4位、5位、9位には、それぞれ「勉強のお手伝い」、「要点をまとめる」、「プログラミング」、「文章作成サポート」がランクイン。Geminiは学びのシーンでも広く活用された。 「勉強のお手伝い」では、自分の習熟度や好みの形式に合わせた使い方など具体的な指示を出すことで、Geminiが問題を作成してくれる。さらに、解答と解説も作成するので、復習や予習に役立てることも可能だという。 また、昨年に引き続き「プログラミング」が上位にランクインした。初心者であれば、「Pythonで簡単なゲームを作る方法を教えて」と聞くことで、基本的なコードの書き方から実行方法まで学ぶことができ、上級者であれば、「このコードの効率を上げる方法を教えて」といった具体的な質問をすることで、より高度なプログラミングスキルを身につけるサポートを提供できるという。 ■ アイデア出しのパートナーとして 6位、7位、8位には、それぞれ「買い物のための下調べ」、「アイデア出し」、「旅行のアイデア」がランクインし、Geminiが様々なシーンにおけるアイデア出しのパートナーとしても活用されたという。 「買い物のための下調べ」では、たとえば、新しいPCの購入を検討している際に、「Chromebookに興味があるんだけど、Chromebook Plusとの違いがわからない。それぞれの特徴をわかりやすく表にまとめて比較して」と聞くことで、CPUやメモリなどの性能の違いをを比較したわかりやすい表を作成してくれるという。 また、「アイデア出し」では、たとえば、「5歳の子供が、楽しみながら大掃除の手伝いをしてくれるゲームのアイデアを教えて。」などと聞くと、宝探しやビンゴなどのゲーム性をもたせた掃除の方法を提案してくれる。ほかにも、これからの年末イベントを楽しく彩るアイデア出しのパートナーとして活用できるという。 ■ Gemや画像生成など新機能を活用した使い方も 9位には「翻訳」が昨年に引き続きランクイン。英訳や和訳など多言語間での翻訳に広く活用されていることがわかる。 10月に日本語でも公開された、Gemini Advancedをカスタマイズできる新機能「Gem」を使うことで、特定のトピックの専門家としてや、自分が設定する目標に向けて改良することができる。作ったGemは名前を付けて保存でき、詳細な手順を記憶できるため、繰り返し作業や難しいタスクにかかる時間を節約でき、いつでも素早く使うことができるという。 「翻訳」での使い方においても、詳細に設定することで、毎回詳細設定を入力せずに、いつでもシンプルなプロンプトを入力するだけで、自分の設定した条件での詳細な回答を得ることができる。 また、わずか数単語で、さまざまなスタイルの画像を生成できる画像生成機能を、10月から日本語でも公開した。この機能を活用した「画像生成」の活用方法も、11位にランクインしている。
ケータイ Watch,岩井 祐一郎