海外旅行に行く話をしていたら「カード会社に海外に行くことを伝えたほうがいい」と言われたのですが、どういうことでしょうか？

海外旅行の際、クレジットカードを利用してホテル代やショッピングを済ませる方は珍しくありません。換金した現金が足りないときの保険として、持ち歩く方も多いでしょう。 しかし海外旅行では、事前にカード会社へ旅行の日程を伝えておかないといけないといわれます。本記事では、なぜ海外旅行へ行く前にカード会社へ連絡しておかなければならないのか、その理由について解説します。

クレジットカードに備わっている「不正利用検知システム」とは

クレジットカードには「不正利用検知システム」という仕組みが導入されており、不正利用の防止を目的として利用をロックする場合があります。本システムは、普段とまったく異なる場所や金額で利用された際に作動することが多いようです。主な原因として、以下が挙げられます。 ■原因1：高額決済 まず挙げられる原因が、普段から少額の買い物のみでクレジットカードを利用していた場合です。 特に海外で数十万円もするような支払いに対してクレジットカードを使うと、第三者が悪用したとみなされることがあるそうです。そのためバカンスや新婚旅行など、海外で高額な決済を行う予定があるなら、事前にカード会社へ旅行の日程を伝えておきましょう。 ■原因2：利用回数の急激な増加 月に数回程度しか使っていないクレジットカードを短期間で何度も利用すると、カード利用が停止される可能性があります。 特に普段使っていないクレジットカードを突然高頻度で使い出すと、不正利用を疑われる可能性が高いようです。海外旅行ではいつものクレジットカードが利用できなかったときの備えとして、複数枚用意するケースも珍しくありません。普段使わないクレジットカードを使用する可能性があるなら、事前に連絡しておきましょう。 ■原因3：海外など普段と違うエリアでの利用 これまで日本国内でのみクレジットカードの利用だったのに、突然海外でクレジットカードを利用すると、普段の行動エリアと異なることから利用を停止されるかもしれません。海外で第三者に悪用された、とみなされる可能性があるからです。特に初めての海外旅行だと、利用を止められる可能性が高いそうです。