海外メディアも日馬富士引退一斉報道「責任取るも暴力撲滅されず」と批判も
また同局は、「この事件は似たようなスキャンダルや暴力にもつながっている」とし、相撲界が抱えていたいじめや暴力団との癒着といった近年の不祥事とリンクさせた。 「2016年に、ある力士と師匠は同僚力士を暴行し、片目を失明させたとして30万ドル(約3300万円)を賠償を命じられた(※控訴後に和解している)」、「2011年に13人のベテラン力士による八百長が発覚。その前年には力士と暴力団グループの癒着疑惑が相撲界を揺るがした」、「別のモンゴル人横綱は2010年に酔った上でのけんかを報じられ大相撲から引退した」、「2007年、10代の新弟子が先輩力士に暴行を受け死亡。伝統スポーツの厳しい縦社会によるいじめやかわいがりの文化が明らかになった」と、これまでに相撲界に起きてきた事件の数々を並べた。 海外メディアは、日馬富士の暴行事件による引退を、それらの日本の相撲界が抱えてきた暗部が今なお解消されていないことを象徴するものだと捉えているようだ。