鹿児島県の喜界島が「日本で最も美しい村まつり」で大人気に 牧岡奈美さんらシマ唄でPR
【東京】港区の「東京ポートシティ竹芝」で2日、「日本で最も美しい村まつり」というイベントが多くの来場者を集め開催された。14町村地域が参加した中で、喜界島が来場者の一番人気となった。また唄者・牧岡奈美さんがシマ唄を披露、大島紬姿の踊り手の女性も参加し「六調」などで島風を会場いっぱいに吹かせていた。 同イベントは、NPO(特定非営利活動)法人「日本で最も美しい村」連合が開催した。2005年に設立された同法人は、日本の農山漁村の景観や環境・文化を守り、地域資源を生かしながら美しい村としての自立を目指す運動を展開している。北海道から沖縄まで、58町村地域が加盟、67の企業などが正会員となっている。「村まつり」としてのイベントは3回目。
喜界島は鹿児島県では唯一で、第2回から参加しているが物産コーナーの「日本で最も美しい村マルシェ」には初出店。花良治(けらじ)ミカンやゴマ、パッションフルーツシロップなど20種類ほど並べ来場者を迎えた。ソンターガーデン代表の園田裕一郎さんは「台風の被害で収穫量は少ないが、出来は最高。香りと甘さを、ぜひ楽しんでほしい」と笑顔で説明。ほか喜界町役場・企画観光課の中村幸雄課長らが応対していた。 あいにくの強い風雨にもかかわらず、延べ約1500人以上がイベント会場に足を運び、お目当てのブースやキッチンカーに列をつくった。ステージには山梨県早川町の太鼓、静岡県根本町の神楽に続いて、最後に「鹿児島県奄美シマ唄」として登場。喜界島出身の唄者・牧岡奈美さん、田向美春さんが説明を加えてシマ唄を熱唱した。また「喜界やよい島」などに合わせ、東京小野津茜会の踊り手がさっそうとステージに。艶(あで)やかな大島紬の舞いに手拍子、指笛(ハト)も飛び交った。「六調」では、多くの参加者が心地よさそうに体を揺らしていた。 「奄美の風を吹かせられたと思います」と牧岡さんが振り返ったように、来場者による人気投票で喜界島が1位に。企画観光課の作井智美主事は「海もきれいで人もいい喜界島へ、ぜひ来てほしい」と目を輝かせアピールしていた。