たまにはのんびりと秋の旅! 歴史を感じながら古道「塩の道」を歩く【小谷・白馬・大町】
■道を歩けば “人”に当たる
白馬へ移動し、新田という地域の塩の道を歩く。ここは舗装された道に紫陽花が咲き誇る場所である。周りの古民家が素敵で、風情がある景観に思わず写真を撮って楽しんでいた。岩蕈(いわたけ)山の麓に広がる里の良さを感じる。そこで宿の傍に「まりぱん」というパン屋さんを見つけた。毎日はやっていないようで、この日はたまたま営業日だったので、お土産に食パンや菓子パンを購入した。「これを景色のいいところで食べるのもいいな」 またそこに居合わせた女性は大町市でカフェを営んでおり、聞けば塩の道の通りというのだから驚いた。こういう行き当たりばったりの出会いも面白い。人と出会い、会話からもより旅をよくするという思わぬ幸運だった。
■木漏れ日の佐野坂を歩く
佐野坂峠は白馬村で唯一舗装されていない塩の道であり、ぜひ訪れてほしい場所である。佐野坂駐車場に車を停めて、佐野坂の一本道だけをゆっくり歩くのも良い。古道らしい古道であり、西国三十三観音が塩の道を見守っている。「大きな岩に牛方たちは腰掛けて休んだのだろうか」など想像が膨らむ。 お次は、佐野坂から青木湖へ。人気の「ao LAKESIDE CAFE」というお店で絶景を見ながらランチタイム。野沢菜のニョッキとビールが美味しかった。 大町市には山田町の桜並木ストリートや歴史や人々の暮らしの博物館「ちょうじや」や国宝の仁科神明宮が塩の道にあるので、ポイントだけでも順番に訪れるといい。小谷村の標高の高いところから街へ辿り着いた感覚が味わえる。 最後に偶然出会った方のカフェ「TOBIRA」さんに立ち寄ったのだが、ここは大町の入り口であると古い地図を見せてもらった。普段なかなか飲む機会のないお抹茶をいただいて旅を締め括った。
■秋の小谷、白馬、大町へ
白馬はウィンタースポーツのイメージが強かったが、雪のない季節にはトレイルを歩いて、自然を感じながら歴史に触れることを楽しむことができる。寄り道しながら現代との融合を感じつつ、自分だけのトレイル旅をつくっていくこともおもしろい。私は普段は高い山にばかり登っているが、こんな過ごし方も乙なものだと思った。 HAKUBAVALLEY八景の公式サイトに塩の道についても詳細があり、またInstagramで八景のフォトコンテストも開催しているので、ぜひ歩きながら写真も撮って応募してみてください(フォトコンテストは11月17日まで)。 hykemika_y(はいかーみか) 山歩きインスタグラマー。晴れた日には山へ。私のエネルギーチャージタイムは登山。週1のペースで登山をしています。
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